悲劇を乗り越えた天才の言葉とは?
生死をさまよう大怪我を負いながらも、現役復帰に懸命なリハビリを続けていた“天才”が、その想いも虚しく引退を決意した。
現地2月13日、元イングランド代表MFでハル・シティに所属していたライアン・メイソンが、昨年1月に負った頭蓋骨骨折により引退することを自身のインスタグラムで発表した。
その天賦の才は誰もが認めるところだった。2008年にトッテナムでトップチームデビューを飾ると、鮮やかなボールタッチと豊富な運動量で中盤を司り、瞬く間に存在感を高め、2015年にはイングランド代表にも招集されていた。
そんな順風なキャリアは突如として悲劇に見舞われる。ハルへ移籍していた昨年1月22日のチェルシー戦で、相手DFガリー・ケイヒルと競り合った際に頭を強く打ってピッチへ倒れ込むと、そのまま担架で運び出される。診断結果は頭蓋骨骨折という重傷だった……。
この時のことを後に「頭の中で出血しているように感じて、痛みが全く消えなかった。とにかくパニックになった」と振り返ったメイソンはそれでも現役復帰への意欲を見せ、一時は寝たきりの状態が続き、「引退する方が身のため」という医者の意見を押し切り、ランニングをこなせるまでに回復したが、もう一度ピッチに立つことはできなかった。
メイソンは13日に更新したインスタグラムで、自身の心情を綴っている。現役時代の写真とともに繰り返されたのは、『感謝』の言葉だった。
「僕は専門医のアドバイスを受け、プロサッカーの世界から引退することを決めた。ピッチに戻るために、一生懸命努力をしていたけど、残念ながら、専門的なアドバイスを受けた今、怪我のリスクを避けるために引退しなければならなくなった。2017年1月、生命を脅かすような怪我から助けてくれた人々には永久に感謝し続ける。素晴らしい関係で僕の回復を後押ししてくれた皆にね。
それから毎日隣りに寄り添ってくれた愛する妻のレイチェルにも感謝したい。どんなに厳しいときでも、必要な力を与えてくれた。ジョージ(息子)の父親になれたことも、とても幸運だった。母さん、父さん、姉ちゃん、そしてすべての友人にありがとうと言いたい。
ハル・シティの皆、特にドクターのマーク・ウォーラーとメディカルチームも、僕の回復を助けてくれてありがとう。会長や委員会の人々も僕の回復を忍耐強く待ってくれたことに感謝したい。
トッテナム・ホットスパーについて話すと、あまりにも多くの名前をあげなければならなくなるね。特にジョン・マクダーモット(現アカデミーコーチ)や監督、皆に特別な感謝を述べたい。愛するスパーズでプレーでき、キャプテンを務められたことは名誉なことだった。
長年ともにプレーしてきた全てのチームメイトに感謝したい。本当に言いたいことが多すぎるよ。皆と一緒にいられたことは特権だった。最後に、自分の国を代表できたことも、誰も奪うことができない名誉だ。これまで達成してきたことを本当に誇りに思う。
怪我からの13か月、ピッチに戻るためにあらゆることをやってきた。だから胸を張って現役を引退する。僕は、最高レベルのサッカーをするために自分の人生を捧げた。その努力は本当に報われた! 試合を愛するのはこれからも変わらない。サッカーが次に僕をどこに連れて行ってくれるのか、楽しみだね」
今後、メイソンがどのようなキャリアを歩むかは分からないが、忍耐力が求められるリハビリ生活を戦い抜いた彼ならば、どの道に進もうとも成功を掴めるはずだ。
現地2月13日、元イングランド代表MFでハル・シティに所属していたライアン・メイソンが、昨年1月に負った頭蓋骨骨折により引退することを自身のインスタグラムで発表した。
その天賦の才は誰もが認めるところだった。2008年にトッテナムでトップチームデビューを飾ると、鮮やかなボールタッチと豊富な運動量で中盤を司り、瞬く間に存在感を高め、2015年にはイングランド代表にも招集されていた。
そんな順風なキャリアは突如として悲劇に見舞われる。ハルへ移籍していた昨年1月22日のチェルシー戦で、相手DFガリー・ケイヒルと競り合った際に頭を強く打ってピッチへ倒れ込むと、そのまま担架で運び出される。診断結果は頭蓋骨骨折という重傷だった……。
この時のことを後に「頭の中で出血しているように感じて、痛みが全く消えなかった。とにかくパニックになった」と振り返ったメイソンはそれでも現役復帰への意欲を見せ、一時は寝たきりの状態が続き、「引退する方が身のため」という医者の意見を押し切り、ランニングをこなせるまでに回復したが、もう一度ピッチに立つことはできなかった。
メイソンは13日に更新したインスタグラムで、自身の心情を綴っている。現役時代の写真とともに繰り返されたのは、『感謝』の言葉だった。
「僕は専門医のアドバイスを受け、プロサッカーの世界から引退することを決めた。ピッチに戻るために、一生懸命努力をしていたけど、残念ながら、専門的なアドバイスを受けた今、怪我のリスクを避けるために引退しなければならなくなった。2017年1月、生命を脅かすような怪我から助けてくれた人々には永久に感謝し続ける。素晴らしい関係で僕の回復を後押ししてくれた皆にね。
それから毎日隣りに寄り添ってくれた愛する妻のレイチェルにも感謝したい。どんなに厳しいときでも、必要な力を与えてくれた。ジョージ(息子)の父親になれたことも、とても幸運だった。母さん、父さん、姉ちゃん、そしてすべての友人にありがとうと言いたい。
ハル・シティの皆、特にドクターのマーク・ウォーラーとメディカルチームも、僕の回復を助けてくれてありがとう。会長や委員会の人々も僕の回復を忍耐強く待ってくれたことに感謝したい。
トッテナム・ホットスパーについて話すと、あまりにも多くの名前をあげなければならなくなるね。特にジョン・マクダーモット(現アカデミーコーチ)や監督、皆に特別な感謝を述べたい。愛するスパーズでプレーでき、キャプテンを務められたことは名誉なことだった。
長年ともにプレーしてきた全てのチームメイトに感謝したい。本当に言いたいことが多すぎるよ。皆と一緒にいられたことは特権だった。最後に、自分の国を代表できたことも、誰も奪うことができない名誉だ。これまで達成してきたことを本当に誇りに思う。
怪我からの13か月、ピッチに戻るためにあらゆることをやってきた。だから胸を張って現役を引退する。僕は、最高レベルのサッカーをするために自分の人生を捧げた。その努力は本当に報われた! 試合を愛するのはこれからも変わらない。サッカーが次に僕をどこに連れて行ってくれるのか、楽しみだね」
今後、メイソンがどのようなキャリアを歩むかは分からないが、忍耐力が求められるリハビリ生活を戦い抜いた彼ならば、どの道に進もうとも成功を掴めるはずだ。