15日、各地のプリンスリーグを勝ち抜いた16チームが広島県内に集まり、U-18高円宮杯プレミアリーグ参入戦の１回戦が行なわれた。
 
　選手権に出場する３チームが顔を揃えたAブロックは、いきなり前橋育英（群馬／関東１位）と京都橘（京都／関西２位）が激突。戦前は拮抗した展開が予想されたが、序盤から群馬のタイガー軍団が効果的に攻撃を繰り出す。前半だけで３得点を奪うと、後半にも宮崎鴻（３年）と五十嵐理人（３年）がネットを揺らして勝利を掴んだ。もう１試合はジュビロ磐田U-18（静岡／東海２位）が広島皆実（広島／中国１位）を４－１で撃破し、初戦を突破した。
 
　ＢブロックはＪユース組に軍配が上がった。注目のU-18日本代表・安藤瑞季（3年）を擁する長崎総科大附（長崎／九州２位）と対峙した名古屋グランパスU18（愛知／東海１位）は後半中盤に先制を許したが、残り10分から猛反撃。松岡ジョナタン（２年）の２得点を含む３ゴールで逆転勝ちを収めた。帝京長岡と対戦したコンサドーレ札幌U-18（北海道１位）は開始早々に先手を取るが、前半終盤に失点。それでも後半に地力の差を見せつけ、トップ昇格内定の藤村怜（３年）のゴールなどで勝利を手繰り寄せた。
 
　Cブロックは、Aブロック同様に選手権に出場する３チームが同居。インターハイ王者の流経大柏（千葉／関東２位）と大阪桐蔭（大阪／関西１位）の一戦は１－１のまま終盤戦へ。延長戦でも決着が付かずPK戦までもつれたが、流経大柏が大阪桐蔭を５－４で振り切った。同じく選手権出場組の尚志（福島／東北２位※青森山田のＢチームが１位のため繰り上げで出場）は徳島ヴォルティスユース（徳島／四国１位）と対戦。しかし、２点のビハインドを最後まで跳ね返せず１回戦で敗退した。

　Dブロックは14年度以来のプレミアリーグ復帰を目指す２チームが１回戦を突破した。徳島入団内定済みの坪井清志郎（３年）を擁する富山一（富山／北信越１位）は瀬戸内（広島／中国２位）を相手に逆転勝利。２年生ながら来季のプロ入りが噂されるU－17日本代表の中村敬斗が在籍する三菱養和ユース（東京／関東３位）は、サガン鳥栖（佐賀／九州１位）を１－０で下した。
 
　プレミアリーグ参入を掛けた２回戦（ブロック決勝）は17日に開催。この大一番を制すれば、来季の昇格が確定する。

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プレミアリーグ参入戦の結果及び日程は下記の通り。

●１回戦／12月15日
【１】東広島陸上競技場
・前橋育英（群馬／関東１位）５－０ 京都橘（京都／関西２位）

【２】広島広域公園第一球技場
・広島皆実（広島／中国１位）１－４ 磐田U-18（静岡／東海２位）

【３】コカ・コーラウエスト広島スタジアム
・名古屋U18（愛知／東海１位）３－１ 長崎総科大附（長崎／九州２位）

【４】広島広域公園補助競技場
・札幌U-18（北海道１位）３－１ 帝京長岡（新潟／北信越２位）

【５】広島広域公園第一球技場
・大阪桐蔭（大阪／関西１位）１（４PK５）１ 流経大柏（千葉／関東２位）

【６】東広島陸上競技場
・尚志（福島／東北２位）０－２ 徳島ユース（徳島／四国１位）

【７】コカ・コーラウエスト広島スタジアム
・富山一（富山／北信越１位）２－１ 瀬戸内（広島／中国２位）

【８】広島広域公園補助競技場
・鳥栖U-18（佐賀／九州１位）０－１ 三菱養和ユース（東京／関東３位）
 
●２回戦／12月17日
【９】広島広域公園第一球技場 11：00KO
・前橋育英ｖｓ磐田U-18

【10】コカ・コーラウエスト広島スタジアム 11：00KO
・名古屋U18ｖｓ札幌U-18

【11】広島広域公園第一球技場 14：00KO
・流経大柏ｖｓ徳島ユース

【12】コカ・コーラウエスト広島スタジアム 14：00KO
・富山一ｖｓ三菱養和ユース