早くも高額移籍が続出! プレミア勢はなぜ、移籍市場で派手にカネを使えるのか?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年06月20日

TV放映権料は3年間で総額1兆円超!

このポグバひとりに1億ユーロ超の破格をポンと投じた昨夏のマンチェスター・Uをはじめ、昨今の移籍市場を席巻しているプレミア勢。派手にカネを遣えるのは、なぜか? (C) Getty Images

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 昨夏はマンチェスター・ユナイテッドが、サッカー史上最高額の1億500万ユーロ(約126億円)という破格の移籍金でポール・ポグバを買い戻す。そして今夏もマンチェスター・シティがモナコのMFベルナルド・シウバを5000万ユーロ(約60億円)、ベンフィカのGKエデルソンを4000万ユーロ(約56億円)で獲得し、マンチェスター・ユナイテッドがベンフィカからDFヴィクトル・リンデロフを3500万ユーロ(約42億円)で購入。プレミアリーグの各クラブが昨今の移籍マーケットを席巻している。この大盤振る舞いは、言うまでもなく圧倒的な資金力があるからだ。
 
 プレミアリーグに未曾有の経済的繁栄をもたらしている源泉が、TVマネー(放映権料)だ。16-17シーズンからの最新契約は、国内向け・国外向け合わせた総額が、3年間で87億ポンド、日本円にしてなんと1兆円を超える。
 
 順位や中継試合数などに応じて全20チームに分配されるその金額は、1チーム当たり年間120億円から200億円超に達する。16-17シーズンは、優勝したチェルシーが約204億4725万円(1億4605万1779ポンド)、最下位のサンダーランドでも約124億1964万円(8871万1714ポンド)を手にしている。
 
 TVマネーのほかに、リーグが一括管理するコマーシャル売上の分配金も各クラブに支払われ、16-17シーズンのその額は一律で約6億6632万円(475万940ポンド)だった。つまり、チェルシーはTVマネーと合わせて211億1357万円(1億5081万1183ポンド)の収入を得た計算だ。当然、その他にも各クラブはスタジアムやマーチャンダイジングで多くのマネーを稼ぎ出している。
 
 これだけの実入りがあれば、補強費に回せる額が大きくなるのは自明の理で、16-17シーズンにプレミアの20チームが移籍市場に投じた総額は1991億円を超えて史上最多だった。圧倒的な資金力を背景に、今夏はこの額をさらに上回る大盤振る舞いがほぼ確実だ。
 
16-17シーズンのプレミアリーグ分配金(上位6チーム)
 
1位:チェルシー(リーグ優勝)/1億5081万1183ポンド=約211億1357万円
 
2位:マンチェスター・シティ(リーグ3位)/1億4692万7965ポンド=約205億6992万円
 
3位:リバプール(リーグ4位)/1億4612万2439ポンド=約204億5714万円
 
4位:トッテナム(リーグ2位)/1億4546万1325ポンド=約203億6459万円
 
5位:マンチェスター・ユナイテッド(リーグ6位)/1億4110万3138ポンド=約197億5444万円
 
6位:アーセナル(リーグ5位)/1億3963万6498ポンド=約195億4911万円
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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