「この感じだとダメ。もう少しずる賢さが欲しい」
[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 2-1 イラク/10月6日/埼玉
劇的な形でイラクを破ったが、本田は淡々としている。
【日本 2-1 イラク|PHOTOギャラリー】山口の劇的弾で苦しみながらも勝利を掴む!
「楽観視はしていません。これはこれ。次は次だという切り替えが大事かなと。本当に次につないだというだけの認識なので、一喜一憂せず、今日は今日で喜べばいいですし、でも明日からは切り替えて、オーストラリア戦に向けてチームとして準備したい」
本田の口から出てくるのはどちらかと言えば反省の言葉ばかり。イラクとの一戦を振り返るコメントには、少し苛立ちが混じっているようにも聞こえた。
「監督の指示以外のことが起きたときの対応、それは選手各々がピッチの上で感じてやらないといけないところ。そのいわゆるプラスアルファのところは、何人か近い選手と話し合いながらとか、ここまで出た課題とか、特に戦術的な部分でね、付け加える意識は持っている。
ただ、今日もまだまだ。組み立て、ポジショニングの部分の課題は多いかなと。ここにいれば簡単に崩せるという場面での意思統一、そこに関しては改善が必要かなと、もっと簡単に崩せると思うんですよね」
とはいえ、限られた時間で試合に臨む代表チームでその意思統一を図るのはなかなか難しい。だからこそ、本田は「プラスアルファ」が重要になるという。
「(代表チームの試合では)基本、やりたいようにやる。サッカーってやらされて良いプレーができるわけではないので。とはいっても、ベーシックを作るのは監督。そのベースに乗りながらプラスアルファ、選手が得意としているプレーをピッチ上で加えていく意識を持たないといけない。選手が窮屈に感じて、自分の特長を出せなかったら意味がない。自信を持ってやるってことじゃないですかね」
課題が多い状況下で迎えるオーストラリア戦は、イラク戦以上に「厳しくなる」。本田はいつもの独特な言い回しでチームに注文をつけた。
「アウェーでしょ。想像以上に押し込まれるシチュエーションになる。僕の頭の中ではそう描いています。この感じだとダメ。もう少しずる賢さが欲しい。アウェーではアウェーでの戦い方がある。誰かが身体を張って2~3秒キープしただけでも、天と地の差ぐらいシチュエーションが変わったりする。
クリアする場所とか、本当に細かいんですけど、その辺の意思疎通というか、もう意思疎通じゃないですね。サッカーをやっていれば分かるだろというところを、どれだけピッチに立っている選手が分かるかですよね、苦しい時に。
本当にそれぞれの判断。そんなことをすり合わせている時間もないし、ここまで自分で築いてきて、20年くらいサッカーをしてきて、それくらい分かるやろ、というところなので。阿吽の呼吸みたいなものがないと、オーストラリア戦は勝点3を取れないと思っています」
劇的な形でイラクを破ったが、本田は淡々としている。
【日本 2-1 イラク|PHOTOギャラリー】山口の劇的弾で苦しみながらも勝利を掴む!
「楽観視はしていません。これはこれ。次は次だという切り替えが大事かなと。本当に次につないだというだけの認識なので、一喜一憂せず、今日は今日で喜べばいいですし、でも明日からは切り替えて、オーストラリア戦に向けてチームとして準備したい」
本田の口から出てくるのはどちらかと言えば反省の言葉ばかり。イラクとの一戦を振り返るコメントには、少し苛立ちが混じっているようにも聞こえた。
「監督の指示以外のことが起きたときの対応、それは選手各々がピッチの上で感じてやらないといけないところ。そのいわゆるプラスアルファのところは、何人か近い選手と話し合いながらとか、ここまで出た課題とか、特に戦術的な部分でね、付け加える意識は持っている。
ただ、今日もまだまだ。組み立て、ポジショニングの部分の課題は多いかなと。ここにいれば簡単に崩せるという場面での意思統一、そこに関しては改善が必要かなと、もっと簡単に崩せると思うんですよね」
とはいえ、限られた時間で試合に臨む代表チームでその意思統一を図るのはなかなか難しい。だからこそ、本田は「プラスアルファ」が重要になるという。
「(代表チームの試合では)基本、やりたいようにやる。サッカーってやらされて良いプレーができるわけではないので。とはいっても、ベーシックを作るのは監督。そのベースに乗りながらプラスアルファ、選手が得意としているプレーをピッチ上で加えていく意識を持たないといけない。選手が窮屈に感じて、自分の特長を出せなかったら意味がない。自信を持ってやるってことじゃないですかね」
課題が多い状況下で迎えるオーストラリア戦は、イラク戦以上に「厳しくなる」。本田はいつもの独特な言い回しでチームに注文をつけた。
「アウェーでしょ。想像以上に押し込まれるシチュエーションになる。僕の頭の中ではそう描いています。この感じだとダメ。もう少しずる賢さが欲しい。アウェーではアウェーでの戦い方がある。誰かが身体を張って2~3秒キープしただけでも、天と地の差ぐらいシチュエーションが変わったりする。
クリアする場所とか、本当に細かいんですけど、その辺の意思疎通というか、もう意思疎通じゃないですね。サッカーをやっていれば分かるだろというところを、どれだけピッチに立っている選手が分かるかですよね、苦しい時に。
本当にそれぞれの判断。そんなことをすり合わせている時間もないし、ここまで自分で築いてきて、20年くらいサッカーをしてきて、それくらい分かるやろ、というところなので。阿吽の呼吸みたいなものがないと、オーストラリア戦は勝点3を取れないと思っています」

9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。