【J2全試合の採点・21節】C大阪復帰の山口は今ひとつの出来も… チームは5発快勝!

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年07月06日

熊本――劣勢のなか清武は奮闘。C大阪――MOMは2ゴールのR・サントス。

C大阪に復帰して初めてのゲームとなった山口。エンジン全開とはいかなかったが、チームは5得点を奪っての快勝を掴んだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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スタンドのサポーターに向かって拍手を送る巻。熊本は震災後初のうまスタでの試合を飾れなかったものの、スタジアムは熱い声援に包まれた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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7月3日/18:03/うまスタ/9,322人
熊本 1-5 C大阪
前半 1-3
後半 0-2
得点者/熊本=薗田(8分) C大阪=清原(13分)、B・メネゲウ(27分)、R・サントス(35分、90+1分)、杉本(64分)
【警告】熊本=清武(33分)、嶋田(62分)、植田(68分) C大阪=なし
【退場】熊本=薗田(25分)
 
【MAN OF THE MATCH】R・サントス(C大阪)
 
【チーム採点・寸評】
熊本 5.5
ホームスタジアム復帰戦は、サポーターの熱い声援を背に最高の入りをする。だが、先制後に薗田がPKを献上して一発退場。数的不利のなか最後まで戦い続けたが、勝利は遠かった。
 
C大阪 6.5
相手の勢いに押されて先制を許すも、前線のタレントを活かして大量5得点。10人になった相手を尻目にゲームを支配した。
 
 
【熊本|採点・寸評】
GK
30 佐藤昭大 5.5
PKを含めどれもノーチャンスに近かったが、5失点は悔いの残る結果。一度、クロスをファンブルするシーンもあった。
 
DF
4 園田拓也 6
8分にはCKを頭で折り返して薗田の先制点をアシストし、21分にはR・サントスの決定的なシュートをスライディングでブロック。5失点も攻守でチームを支えた。
 
33 薗田 淳 5.5
園田の折り返しにダイビングヘッドで先制ゴールを叩き込む。しかし、歓喜の数分後に悲劇が。PA内でR・サントスを倒し、一発退場となった。
 
5 植田龍仁朗 5.5
薗田退場後は園田とCBを組んでC大阪攻撃陣に挑んだ。球際での強さは光ったが、相手の勢いを止め切れなかった。
  
MF
8 髙柳一誠 5.5(76分OUT)
先制点につながるミドルシュートを打つなど序盤は積極的に攻撃に絡んだ。退場者を出した後は、守備に追われ続け、その攻撃センスを長い時間見られなかったのは残念。
 
14 キム・テヨン 5.5
最終ラインの防波堤として奮闘。ただ、C大阪アタッカー陣に翻弄される場面も。特にB・メネゲウを自由にした点はマイナスだ。
 
2 黒木晃平 6(57分OUT)
サイドから中に入りつつ、ボール回しに関与。前半終了間際にはパスカットからカウンターを発動させるなど、劣勢を挽回しようと走り回った。
 
22 上原拓郎 5.5
良いクサビのパスを数本入れた点は評価。だが、守備面では対面の清原のドリブルに後手を踏み、左サイドの主導権を握られた。
 
FW
17 岡本賢明  6(66分OUT)
好守のパイプ役として、自陣と敵陣を行き来した。決定的なチャンスは作れずともチームには欠かせない存在だった。
 
10 清武功暉  6.5
序盤はシンプルなプレーでリズムを作り、7分には山口を抜いて決定機を演出。先制ゴールの場面では良質なクロスを供給した。10人になった後も最前線でボールを呼び込み、後半立ち上がりにはC大阪守備陣を切り裂くドリブルを見せた。
 
39 嶋田慎太郎  6
清武と協力して序盤の猛攻にひと役買った。細かいボールタッチには高い才能を感じ、守備でも貢献。清武にボールを送る貴重な役を担った。
 
交代出場
DF
3 鈴木翔登 6(57分IN)
左SBに入り守備に奔走。1本、左足で惜しいクロスを送った。積極的に周囲に声をかけ、沈むチームを鼓舞した点は○。
 
FW
18 巻誠一郎 5.5(66分IN)
前線にボールが回ってこず、孤立する姿が散見。80分には上原のクロスに飛び込むも一歩合わず。
 
FW
29 齋藤恵太 -(76分IN)
80分には素早いターンからドリブル突破を狙うなど、ゴールを目指し続けた。常に仕掛ける姿は次節以降につながるはず。
 
監督
清川浩行 5.5
上手く選手たちをコントロールし、最高の入り方に成功させる。だが、薗田の退場でプランが大きく崩れた。交代策も奏功せず。

2ゴールと輝いたR・サントス。逆転弾につながるPKも獲得した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 5.5
良いセーブを数度見せた。しかし、失点の場面では園田のパスに反応し切れずに後ろにいた相手にネットを揺らされた。
 
DF
5 田中裕介 6
序盤はやや浮足立ち、後半には清武をPA内で倒すあわやのシーンも。ただ、藤本投入後は左SBに回りロスタイムにR・サントスのゴールをアシストした。
 
14 丸橋祐介 6(75分OUT)
いつもながら左足からのクロスは上質だった。数的有利な状況で守備に追われることはなく、余裕を持ってプレーした。
 
15 松田 陸 6
前半は控え気味も、後半はペースアップ。オフサイドにはなったが、72分に秀逸なクロスを送る。
 
23 山下達也 5.5
清武へのマークがルーズになるシーンが数回あった。空中戦の強さは相変わらずも修正が必要だろう。
 
MF
6 ソウザ 6
山口に後ろをまかせつつ、攻撃に参加。前半終盤には惜しいFKを放つなど見せ場は作った。
 
18 清原翔平 6.5
熊本に先制されたなか、チームに落ち着きをもたらす同点ゴールをマーク。ドリブルにキレがあり、攻撃の牽引役として機能した。
 
41 山口 蛍 5.5            
復帰初戦はノーインパクトに終わる。中盤の底でシンプルにボールを回すも、効果的な形にはつながらなかった。
 
9 杉本健勇 6.5(70分OUT)
右の清原が好調だったためか、試合を通じて無理に前に出ることはなかった。それでも64分にはスーパーミドルでチーム4点目を奪った。
 
10 ブルーノ・メネゲウ 6.5(83分OUT)
神出鬼没に現われ、鋭いドリブルで熊本守備陣を苦しめた。PKで逆転弾を決め、スルーパスでチームの3点目をお膳立て。快勝に大きく寄与した。
 
MAN OF THE MATCH
FW
11 リカルド・サントス 7
重戦車のようなドリブルで仕掛け、薗田を退場に追い込むPKをゲット。キッカーはB・メネゲウに譲るも、8分後には自らネットを揺らし、終了間際には2点目を決めた。
 
交代出場
MF
7 関口訓充 5.5(70分 IN)
86分に自ら持ち込んで倒されるも、PKは取ってもらえず。それ以外では目立ったプレーは見られなかった。
 
DF
4 藤本康太 6(75分 IN)
丸橋と交代してCBに入り、熊本の反撃を凌ぐ。相手に追加点を与えずに試合を締める任務を全うした。
 
FW
20 玉田圭司 -(83分 IN)
ロスタイムには田中にスルーパスを通し、チーム5点目の起点に。少ない時間でも仕事をこなした。
 
監督
大熊 清 6
開始早々に有利な状況に立って余裕のある采配を見せた。終盤には藤本を投入して試合を終わらせる盤石の交代策を打つ。玉田の投入も当たった。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
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