【J1・J2移籍動向】最新移籍リスト
冒頭、輿水順雄代表取締役社長が「3年連続J1残留は果たしたものの、観客数、収入の伸び悩みといった厳しい現実との闘いは続いています。クラブの一層の努力、サポーター、スポンサー、行政といった山梨県すべてのみなさまの”総力”を結集して、その闘いに立ち向かっていく」と話し、16年シーズンのスローガン「総力~プロヴィンチアの挑戦」を発表した。
自身の監督続投を含めた編成方針について、佐久間悟GM兼監督は「今シーズンは中断期間がなく、9月末にはリーグ戦の約90パーセントが消化される日程。スタートダッシュの重要性を考えて、継続性を重視した」。そのため予算を傾斜して、日本人全選手に契約延長をオファー。引き換えに総入れ替えとなった外国籍選手については、まず阿部翔平(千葉)の抜けた左サイド候補として、ジウトン(元鹿島など)を迎えた。
また、バレーに代わるストライカーとして、ダヴィ(鹿島)に狙いを定めて動いたが、「複数の仲介人がそれぞれ権利を主張して複雑化した」(佐久間GM兼監督)ために断念。次の候補だったニウソン(サントス)の獲得に至った。
さらにFC東京に移籍した阿部拓馬の穴を埋めるため、ドゥドゥ(フィゲイレンセ、14年柏に在籍)と交渉。合意寸前に至ったタイミングで、予期していなかった伊東純也の柏移籍が決定。カウンターサッカーにおける推進力やセットプレーでの得点力を再検討した結果、ドゥドゥとの交渉を打ち切り、急遽放出濃厚だったクリスティアーノを柏から呼び戻すことになった、と説明された。
「勝点41以上。できればひと桁順位」「シーズン44得点、40失点」と、15年シーズン同様の数値目標が設定されたなか、最大の障壁になるのは3年連続で1試合平均0点台に終わっている得点力の向上だ。
「そこで私の指導者としての能力が試される。現場における集大成にする覚悟。シーズン終了後には『意外とやるな甲府。素晴らしいじゃないか』と、驚きを与えられるようなシーズンにしたい」と、佐久間GM兼監督は語った。
1次キャンプは1月14日から29日まで。静岡市清水区の「J-STEP」で行なわれ、日本人練習生の参加、後半からのブラジル人選手の合流が予定されている。
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
■2016年のメンバーリスト
★=新加入選手
Pos. | No. | 名前 |
GK |
1 | 河田晃兵 |
22 | 岡 大生★ | |
31 | 岡西宏祐 | |
DF |
2 | 福田健介 |
3 | 畑尾大翔 | |
4 | 山本英臣 | |
5 | 新里 亮★ | |
6 | ジウトン★ | |
16 | 松橋 優 | |
17 | 津田琢磨 | |
24 | 柴村直弥★ | |
26 | 熊谷 駿 | |
28 | 橋爪勇樹 | |
29 | 渡邉将基 | |
41 | 土屋征夫 | |
MF | 7 | 石原克哉 |
8 | 新井涼平 | |
14 | 田中佑昌★ | |
15 | 吉野峻光★ | |
20 | 黒木聖仁★ | |
23 | 稲垣 祥 | |
30 | 保坂一成 | |
FW | 9 | ニウソン★ |
10 | クリスティアーノ★ | |
13 | 河本明人★ | |
19 | 盛田剛平 | |
25 | 森 晃太★ |