攻めの姿勢を貫く、価値あるドロー。

フォーメーション&布陣 (C) SOCCER DIGEST

ボルツの値千金のセーブが光った57分のPKシーン。攻め込んでいたレスターにとって手痛いミスショットとなった。(C) Getty Images
1月2日(日本時間1月3日)、プレミアリーグ第20節が行なわれ、岡崎が所属するレスターはホームで昇格組のボーンマスと対戦、スコアレスドローに終わった。
前半戦で好調をキープし、上位戦線に踏みとどまってきたレスターは、2016年の初陣となる試合のスタメンにエースのヴァーディーとウジョアを2トップで起用し、マハレズとオルブライトンが両サイドを務める4-4-2を採用。出場が期待された岡崎は、ベンチスタートとなった。
試合序盤は、ボーンマスが得意の素早いボール回しを披露。ソツのない動き出しで相手守備陣の隙を窺う。それに対し、レスターは最終ラインとボランチの距離を縮め、陣形をコンパクトにして空きスペースを減少させ、相手が手詰まりになったところでボールを奪取する守備で対応した。
そうしたホームチームの守備的戦術は的中し、ボーンマス攻撃陣に隙を見せない。アウェーチームが優勢だった試合は、互いに切り替えの速いオープンな展開に変化していった。
ともに走り続けるタフな展開のなかで迎えた37分には、ボーンマスがゴスリング、レスターはヴァーディーと両チームに決定的なシーンが訪れたが、ゴールネットを揺らすことはなく、ハイテンポな前半はスコアレスで折り返した。
後半に入り、レスターはウジョアに代えてダイアーを投入し、ヴァーディーを1トップに置き、トップ下にはマハレズが入る4-2-3-1に布陣を変更。これでヴァーディーのプレーエリアは広がり、50分には相手DFの背後を突く飛び出しからチャンスを生み出した。
続く57分には、またしてもこのイングランド代表FWが絶好機を演出。中盤でボールを奪ったドリンクウォーターからのスルーパスに抜け出して独力でゴール前に持ち込み、ペナルティーエリア内で相手CBのフランシスに倒される。これでPKと数的優位(フランシスの退場)を手に入れた。
しかし、この絶好の得点機でレスターの前に立ちはだかったのが守護神のボルツ。レスターのキッカー、マハレズの右サイドネットを狙ったシュートを完璧に読みきり、弾き出した。
先制に失敗したレスターは、しかし数的優位を活かして攻勢を一気に強め、65分には岡崎をオルブライトンに代えて投入。布陣を4-4-2に戻し、2トップの一角に配置した。
岡崎は74分にゴール前のセカンドボールに素早く反応し、ボレーシュートを放つなど、得意のフリーになる動き出しからチャンスを創出する。
しかし、自陣に10人全員が戻ったボーンマスは、ますますその守備網が強固となり、疲労の色合いも見え始めていたレスターに打開のチャンスを与えない。終盤には勝点3を狙うホームチームに猛攻を仕掛けられるも、ボルツを中心に集中した守備陣が崩れることはなかった。
試合は0-0で終了。8月の対戦と同様、引き分けで決着となった。
前節に続いてスコアレスドローに終わったレスターだったが、9日間で3試合を消化する過密日程で疲労も蓄積するなか、攻めの姿勢を貫き、攻撃的なチームを相手に内容で上回っていたことは、今後に向けて大いに期待を抱かせた。
2016年最初の試合でシーズン目標だった勝点40に到達したレスター。指揮官のラニエリが次なる目標をどこに定めるのか。そして懸命なアピールと成長を続ける岡崎は、チームにどのように貢献を果たしていくのだろうか――。
前半戦で好調をキープし、上位戦線に踏みとどまってきたレスターは、2016年の初陣となる試合のスタメンにエースのヴァーディーとウジョアを2トップで起用し、マハレズとオルブライトンが両サイドを務める4-4-2を採用。出場が期待された岡崎は、ベンチスタートとなった。
試合序盤は、ボーンマスが得意の素早いボール回しを披露。ソツのない動き出しで相手守備陣の隙を窺う。それに対し、レスターは最終ラインとボランチの距離を縮め、陣形をコンパクトにして空きスペースを減少させ、相手が手詰まりになったところでボールを奪取する守備で対応した。
そうしたホームチームの守備的戦術は的中し、ボーンマス攻撃陣に隙を見せない。アウェーチームが優勢だった試合は、互いに切り替えの速いオープンな展開に変化していった。
ともに走り続けるタフな展開のなかで迎えた37分には、ボーンマスがゴスリング、レスターはヴァーディーと両チームに決定的なシーンが訪れたが、ゴールネットを揺らすことはなく、ハイテンポな前半はスコアレスで折り返した。
後半に入り、レスターはウジョアに代えてダイアーを投入し、ヴァーディーを1トップに置き、トップ下にはマハレズが入る4-2-3-1に布陣を変更。これでヴァーディーのプレーエリアは広がり、50分には相手DFの背後を突く飛び出しからチャンスを生み出した。
続く57分には、またしてもこのイングランド代表FWが絶好機を演出。中盤でボールを奪ったドリンクウォーターからのスルーパスに抜け出して独力でゴール前に持ち込み、ペナルティーエリア内で相手CBのフランシスに倒される。これでPKと数的優位(フランシスの退場)を手に入れた。
しかし、この絶好の得点機でレスターの前に立ちはだかったのが守護神のボルツ。レスターのキッカー、マハレズの右サイドネットを狙ったシュートを完璧に読みきり、弾き出した。
先制に失敗したレスターは、しかし数的優位を活かして攻勢を一気に強め、65分には岡崎をオルブライトンに代えて投入。布陣を4-4-2に戻し、2トップの一角に配置した。
岡崎は74分にゴール前のセカンドボールに素早く反応し、ボレーシュートを放つなど、得意のフリーになる動き出しからチャンスを創出する。
しかし、自陣に10人全員が戻ったボーンマスは、ますますその守備網が強固となり、疲労の色合いも見え始めていたレスターに打開のチャンスを与えない。終盤には勝点3を狙うホームチームに猛攻を仕掛けられるも、ボルツを中心に集中した守備陣が崩れることはなかった。
試合は0-0で終了。8月の対戦と同様、引き分けで決着となった。
前節に続いてスコアレスドローに終わったレスターだったが、9日間で3試合を消化する過密日程で疲労も蓄積するなか、攻めの姿勢を貫き、攻撃的なチームを相手に内容で上回っていたことは、今後に向けて大いに期待を抱かせた。
2016年最初の試合でシーズン目標だった勝点40に到達したレスター。指揮官のラニエリが次なる目標をどこに定めるのか。そして懸命なアピールと成長を続ける岡崎は、チームにどのように貢献を果たしていくのだろうか――。

65分からピッチに立った岡崎。タイミングを計った動きで味方からのパスを引き出し、自らも果敢にシュートを放つなど、ミスの目立ったライバルのウジョアよりも存在感を示した。 (C) Getty Images