J１リーグ・２ndステージ-４節
ベガルタ仙台 – 柏レイソル
７月25日（土）／19:00／ユアテックスタジアム仙台
 
ベガルタ仙台
２ndステージ成績（３節終了時）：18位　勝点１　０勝１分２敗　４得点・６失点
年間成績（20試合終了時）：12位　勝点24　６勝６分８敗　31得点・26失点
 
【最新チーム事情】
●石川直が練習試合で70分間プレー。今節から復帰も。
●前節から中６日。その他のメンバーはほぼ変更なしか。
●第２ステージ最下位と再び不振に。柏戦は勝利が求められる。
 
【担当記者の視点】
　前節は神戸に敗れていまだ第２ステージでの勝利がない。順位もついに最下位に落ちてしまった。まだ残留争いの渦中に足を踏み込んではいないものの、このまま不振が続くようだと苦しい戦いに身を投じる可能性も十分にあり得る。
 
　ただ試合内容は悲観するようなものではなく、細部で歯車が噛み合わず結果につながっていない状況だ。ひとつの勝利で状況は好転しそうな気配はあるだけに、ホームに柏を迎える今節は、今後を占う一戦となりそうだ。
 
　柏との前回対戦は第１ステージ・２節（△１-１）。結果こそ引き分けだったものの、激しい寄せと切り替えの素早さ、そして相手を圧倒する走力でほぼ完璧な試合運びだった。監督にも選手にも、この試合のイメージは残っているはず。前回同様にコンパクトなブロックを敷きつつ、機を見て鋭いカウンターを繰り出したい。
 
　不安要素は柏の情報統制で輪郭の見えてこない新外国人のエデルソンの存在か。ただ不透明な部分が多々あるため、気にし過ぎて自滅してしまっては元も子もない。仙台がやるべきは「球際、切り替え、走力」で相手を上回って堅守を構築し、ホームで勝点３を手にすることだけだ。
 
柏レイソル
２ndステージ成績（３節終了時）：３位　勝点６　２勝０分１敗　４得点・３失点
年間成績（20試合終了時）：12位　勝点24　６勝６分８敗　26得点・28失点
 
【最新チーム事情】
●今週は試合前日まで異例の４日連続非公開。
●21日には柏日体高と20分ハーフの練習試合を非公開で行なう。サブ組中心のメンバーながら、新戦力のエデルソンがフル出場した模様。
●左膝後十字靭帯損傷でリハビリ中の大津が順調に回復。本人の話では、当初の予定よりも早く復帰できるとのこと。
 
【担当記者の視点】
　前節、今季初の連勝を飾った一番の要因は、第２ステージ・２節の横浜戦同様、守備に粘り強さが出てきたことにある。攻撃面に関しても能動的な展開が増えており、「勝ちながら課題を修正していく」（大谷）という流れがようやくできつつある。
 
　ただし、横浜と川崎は攻撃的に前へ出てくるチームだったのに対し、今節対戦する仙台は守備的なチーム。自陣にブロックを作ってスペースを消し、カウンターを仕掛けてくるスタイルは、今季の柏が苦手とするタイプの相手だ。難敵だが、ここをモノにして連勝の流れに乗り、引いた相手の攻略にも光明を見出したい。
 
　また、注目されるのは、やはり新戦力のエデルソンがデビューを飾るか否かという点だ。チームは21日の練習試合から23日の前日練習までを完全非公開としており、裏を返せば、これはエデルソンが出場の準備をしているからこそ、その情報を統制したとも取れる。登録の問題がクリアされれば、エデルソンは仙台の地でデビューを飾ることになりそうだ。