【試合内容】
　気温28.1度、湿度55パーセントというコンディション下で両チームとも集中した守備を披露。身体を張った守備でゴールを割らせず、スコアレスドローで勝点１を分け合う結果となった。
 
　前節に４失点で広島に屈した仙台は、守備を立て直してこの試合に臨んだ。序盤は受けに回ったが、徐々にボールを回す位置を高めて攻撃を展開した。22分の金園の反転シュートなどチャンスを作ったが、前節ほど攻撃にバリエーションを作れず無得点に終わった。
 
　一方の甲府は守備意識の高い状態を維持し、ゴール前で相手に簡単にスペースを与えず。途中出場の選手も、大きな穴を空けず戦術を遂行した。54分にはバレーが抜け出して決定機を作ったが、阻止されてしまう。
 
　両チームともこれ以外は特に大きな見せ場を作れないまま90分を終えた。

【J１ PHOTOハイライト】２ndステージ・２節

【J１採点＆寸評】全９試合の評価をチェック！
 
【チーム採点・寸評】
甲府　5.5
ゴール前のスペースを確実に消し、仙台の攻撃のスピードを落とすことに成功。だが先発に復帰したバレーが不発、攻撃には迫力を欠く。
 
仙台　5.5
４失点した前節を糧として、中央のエリアを中心に守備を修正。サイドの裏を取る攻撃もある程度は形になったが、終盤は間延びして攻撃も単調になった。
 
【甲府｜採点・寸評】
GK
21　河田晃兵　６
大きなミスもなく無失点に貢献。早めにボールを放り込まれても、最終ラインと連係を取り合って対処した。
 
DF
８　新井涼平　5.5
機を見て低い位置からシュートを狙ったが、守備では奥埜に振り回される場面もあった。
 
４　山本英臣　６
金園の強さに手こずる場面もあったが、シュートに持ち込まれたのは一度だけだった。
 
17　津田琢磨　６
甲府守備陣の間に潜り込もうとする選手の前に先回り。危険なスペースを察知して確実に消した。
 
MF
16　松橋 優　5.5
縦に持ち上がる動きをなかなか活かせず。上がったと思ったら二見に食い止められた。
 
６　マルキーニョス・パラナ　5.5
身体の強さを発揮して相手を食い止めたが、食いつきすぎてスペースを空けることも。
 
18　下田北斗　5.5
サイドの選手と連係して相手の２列目に対処。カウンター攻撃の連係はもっと深めたい。
 
27　阿部翔平　６
タイミングを見て攻撃参加。クロスに工夫を加えて、仙台のブロックを揺さぶろうとした。
 
23　稲垣 祥　5.5
長い距離を走って相手ゴール前に飛び出す回数を、もっと増やしたかった。満足できる出来ではない。
 
９　阿部拓馬　5.5
得意のカットインには勢いがあったがシュートはゼロ。３試合連続ゴールとはいかなかった。
 
FW
10　バレー　５
ボールを収めようと努力したが運動量がすぐに落ちてしまった。決定的なシーンも決められず。
 
交代出場
MF
30　保坂一成　5.5
相手2列目の動きのケアは改善の余地あり。引いてスペースを埋める場面では効いた。
 
MF
14　堀米勇輝　－
短い時間の出場だった点にエクスキューズは残るが、攻撃の活性化という点では物足りなさが残った。
 
FW
15　伊東純也　－
自慢の突破力を発揮して決定機を作りたいところだったが、不発に終わってしまった。
 
監督
佐久間悟　5.5
崩すのが困難な守備組織を作り上げた。だがホームでの勝点３獲得には攻撃の整備が必要になる。