J１リーグ　２ndステージ・１節
アルビレックス新潟-鹿島アントラーズ
７月11日（土）／19:00／デンカビッグスワンスタジアム
 
アルビレックス新潟
１stステージ成績：17位　勝点14　３勝５分９敗　20得点・33失点
 
【最新チーム事情】
●ステージ間の“ミニ中断期”に選手の距離感を再確認。
●前からボールを奪いに行く守備が練習試合で機能。
●L・シルバが復帰し、すぐに存在感を発揮。
 
【担当記者の視点】
　守備に課題を抱える新潟が、第２ステージまでの２週間で確認したのが選手の距離感だ。的確な位置でサポートできれば、ボールを失ってもすぐに守備に転じることができる。併せて柳下監督は、積極的にボールを奪いに行くことも求めた。
 
　これらは、今までも強調されてきたポイント。つまり、戦いのフォーマットが刷新されたわけではなく、ブラッシュアップが図られたのである。
 
　７月５日に行なわれた流通経済大との練習試合でも、アクションを起こす場面が攻守で見られ、５-０で勝利。チームに狙いがいっそう浸透しつつあるのを、選手たちも実感していた。
 
　胆のう炎で離脱していたL・シルバも、流通経済大との練習試合で45分間プレー。「まだ戻り切ってはいない」と柳下監督は慎重だが、ボール奪取や味方を鼓舞するコーチングなど、さすがの存在感だった。巻き返しを図る第２ステージの初戦に向け、着々と準備は進んでいる。

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鹿島アントラーズ
１stステージ成績：８位　勝点22　６勝４分７敗　27得点・25失点
 
【最新チーム事情】
●欠場濃厚の柴崎は「骨にストレスがかかっている状態」。
●山本の戦列復帰で最終ラインが安定した。
●フルメニューをこなすダヴィにベンチ入りの可能性。
 
【担当記者の視点】
　第２ステージでの巻き返しを狙う鹿島だが、苦難の道は続く。
 
　柴崎の開幕戦欠場が濃厚になった。左足第５中足骨を負傷して６月27日の第１ステージ最終節・川崎戦で今季初めて欠場。２週間の中断期間を治療とリハビリに充てたが、試合２日前となる７月９日の全体練習に合流できなかった。別メニューでピッチには戻ってきたが、試合出場は難しそうな状況だ。
 
　一方、５月16日の広島戦で左太もも裏を負傷した左SBの山本がようやく復帰した。結局、第１ステージは最後まで戦列に戻れなかったが、中断期間に合流。穴を埋めていた昌子が本職のCBに戻ることができ、最終ラインに安定性が戻ってきた。
 
　昨年10月に左膝の前十字靱帯と半月板を損傷（全治８か月の診断）していたダヴィも全メニューを消化しており、ベンチ入りまでなら可能性はある。軸だった柴崎とジネイを欠く逆境にも、総力戦で立ち向かう。