11月18日に行なわれた北中米ワールドカップのヨーロッパ予選で、グループCのスコットランドはデンマークと対戦。２－２で迎えた後半アディショナルタイムに、２ゴールを奪って４－２の劇的勝利を飾り、28年ぶりの本大会出場を決めた。

　この試合で、値千金の勝ち越しゴールを決めたのが、セルティックのDFキーラン・ティアニーだった。90＋３分、左足で鮮やかなミドルシュートで、ネットを揺らしたのだ。

　ティアニーはセルティックの下部組織出身で、当時トップチームでプレーしていた中村俊輔が幼少期のアイドルだったというのは有名な話だ。きっかけは、10歳の時にクラブが主催したイベントで、元日本代表の10番からスパイクをプレゼントされたことだった。
 

　それから約18年、「僕はずっとナカを目ざしてきた」と憧れを口にしてきた28歳が、母国をワールドカップ出場に導く劇的なゴラッソ。このストーリーはSNS上でも話題となり、次のような声が上がった。

「俊輔さんにスパイクもらったティアニー君やん！ 左脚ってのがまた最高やね」
「胸が熱くなります」
「ティアニーってセルティックの下部組織時代に中村俊輔からスパイクプレゼントされてたあの子でしょ、中村俊輔を彷彿させる素晴らしい左足のミドルシュート」
「中村俊輔からスパイクをもらった ティアニー少年が28年ぶりに スコットランド代表として W杯に戻ってくるのエモすぎる」
「俊輔からスパイクをもらった少年が母国を28年ぶりW杯出場の切符を手にするAT弾を決めるとは... ドラマすぎる展開だ。 ティアニー、すげぇよ。」
「28年ぶりのスコットランドのW杯出場に導いたのがティアニーの決勝ゴールで中村俊輔も胸熱だろうな」

　アーセナルでは冨安健洋、レアル・ソシエダでは久保建英、そして今夏に復帰したセルティックでは前田大然や旗手怜央らとプレーし、日本代表選手とも関わりが深いティアニー。本大会で日本とスコットランドが対戦すれば、注目を浴びる存在となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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