日本代表の堂安律はこの夏、フライブルクからの移籍が取りざたされてきたが、まだ成立には至っていない。フランクフルトとの個人合意報道もあるが、正式決定まで何があるか分からないのが移籍市場だ。

　イタリアのメディア『La Notizia Sportiva』は８月１日、その堂安にセリエAの強豪ローマが関心を寄せていると報じた。補強候補として「急浮上」しているという。

　ローマは昨季、開幕早々にダニエレ・デ・ロッシ監督を解任。後任のイバン・ユリッチもわずか２か月でベンチを去ることになった。その後、引退していたクラウディオ・ラニエリに緊急登板を要請。最終的には５位まで順位を上げ、ヨーロッパリーグ出場権を獲得した。
 

　再度の引退を譲らず、幹部となったラニエリが、2025-26シーズンに向けて後継者に選んだのは、アタランタを欧州屈指のチームに育てた知将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ。９年を過ごしたベルガモを離れ、熱狂的なサポーターを持つことで知られる永遠の都での手腕が注目されている。

　La Notizia Sportivaは、堂安を「左利きで技術的、インテリジェント」と表現。「ガスペリーニの攻撃を強化するために理想的なプロフィール」と報じた。

「上品な左利きで、最初の数メートルでの速さがあり、とらえることができない。右ウイングとしてもトップ下としてもプレーでき、攻撃的なMFとしても動ける。多才で戦術的に賢く、攻撃で複数の役割をこなせる選手だ。モビリティとインテンシティ、ライン間でプレーする能力を重視する新監督にとって非常に重要なタイプである」

「ローマは加速を望んでいる。ドウアンの名前は希望リストで急上昇しており、本格的な交渉となるか、今後数日が重要となるかもしれない」

　以前から時折イタリア移籍がうわさされる堂安。８月に入り、さらにその動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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