現地時間５月31日に開催されたチャンピオンズリーグ決勝で、パリ・サンジェルマンとインテルが、ドイツ・ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで対戦した。

　開始12分、初制覇を目ざすパリSGが幸先良く先制点を奪う。ヴィティーニャからペナルティエリア左で縦パスを受けたドゥエのアシストで、ハキミがワンタッチで難なく流し込んだ。

　26歳のモロッコ代表DFは、2020-21シーズンにインテルでプレー。ゴールセレブレーションは控えめで、古巣にリスペクトある対応を見せた。

　鋭い出足を見せるフランス王者はさらに20分、カウンターからドゥエが仕留め、追加点を挙げる。

　15年ぶり４度目の優勝が懸かるインテルは、前半のうちに１点でも返したいところだが、思うようにチャンスを作れない。37分にCKからテュラムが放ったヘディングシュートは枠の左に外れる。
【動画】思いがけない展開に！パリSGがインテル相手にゴールラッシュ

　２点ビハインドで後半に入ると、54分に２枚替えを敢行。ビセックとザレフスキを送り込む。ただ、ビセックは負傷により数分しかプレーできず。63分にダルミアンとの交代を余儀なくされる。同じタイミングでアウグストもピッチに入る。

　次々に選手を代えるインザーギ監督のチームに対し、ここまで不動のエンリケ監督のチームは、63分に勝利に大きく近付く３点目をゲット。鮮やかな連係から絶好調のドゥエがネットを揺らした。

　２ゴール１アシストとなった19歳のフランス代表FWは大興奮。ユニホームを脱いで喜びを爆発させた。

　パリSGの勢いは止まらない。73分には裏に抜け出したクバラツヘリアが相手守護神ゾマーとの１対１を確実に制し、なんとリードを４点に広げる。

　非常に厳しい状況に追い込まれたインテルは、75分にテュラムがペナルティエリア内でシュート。しかしGKドンナルンマの好守に阻まれる。

　その後、86分に途中出場のマユルがもう１点を加え、パリSGは５－０で大勝。ついにCL初制覇を果たすと同時に、リーグ・アン、国内カップ戦と合わせ、３冠を達成した。

　一方、インテルは屈辱の惨敗となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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