谷口彰悟ら日本人７人選手が在籍するシント＝トロイデンは、なんとかベルギー１部残留を確定させた。ただその１週間後、日本代表トリオを擁するスタッド・ドゥ・ランスは、フランス１部残留を決めきれなかった。一難去ってまた一難…サムライが揃って降格する危機だ。

　現地５月17日に一斉開催されたリーグ・アン最終節で、下位に沈むS・ランスは、上位のリールと敵地で対戦。伊東純也と関根大輝が先発し、今季リーグ戦で11ゴールを挙げている中村敬斗は累積警告で欠場したなか、１－２で接戦を落とした。

　タイムアップを迎えた時点では、S・ランスは勝点33で残留ラインぎりぎりの15位に位置。あとは残留を争うル・アーブルの結果を待つのみとなり、スマホで様子を見守っていたなか、そのライバルが90＋９分に決勝点を挙げ、３－２でストラスブールを撃破。勝点34でフィニッシュしたため、S・ランスは土壇場で入れ替え戦に回る16位に転落した。

　これにより、S・ランスはパリ・サンジェルマンとのクープ・ドゥ・フランス決勝（５月24日）の合間、21日（アウェー）と29日（ホーム）に２部３位のメスと戦う羽目に。過密日程を強いられ、優勝すればヨーロッパリーグの出場権が手に入る大一番を戦う上で、大きな不安を抱えることとなった。
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　この非常事態に韓国メディア『FourFourTwo』が反応した。彼らはリーグ・アン４連覇を達成したパリSGでプレーする自国の代表選手を引き合いに出し、「イ・ガンインはチャンピオンになった時に泣いた…日本の主力３人は２部降格の大ピンチ！あれよあれよと順位逆転→PO直行」と題した記事を掲載。日本代表トリオの危機的状況を“上から”報じている。

「ジュンヤ・イトウ、ケイト・ナカムラ、ヒロキ・セキネが所属するチームは、降格の危機に追い込まれ、リーグ・ドゥ３位のメスと昇降格プレーオフを戦うことになった。彼らは同時にクープ・ドゥ・フランスの決勝も戦い、イ・ガンインがいるPSGと優勝を争う。一方、PSGは早々とリーグ・アン制覇を決め、最終節のオセール戦後にそのセレモニーを実施した」

　今季は残り３試合。ある意味で全てが決勝戦だ。リーグ戦15試合未勝利も経験したS・ランスは、最良の結果を得られるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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