DAZNで７月３日に配信された『やべっちスタジアム』で、ヴィッセル神戸のDF酒井高徳が、クラブを退団したアンドレス・イニエスタとの思い出を振り返った。

　イニエスタは１日、神戸でのラストマッチとなったJ１第19節・北海道コンサドーレ札幌戦（１－１）に先発出場。決定的な仕事こそ果たせなかったが、巧みなボールタッチを披露するなど、随所に良質なプレーを見せ、57分に盛大な拍手を送られながらピッチを退いた。

　この試合を取材した番組MCの矢部浩之さんが、試合後に酒井を直撃。４年間にわたり、チームメイトとして苦楽をともにした、イニエスタとのエピソードを問われた32歳のサイドバックは、次のように語った。
 

「正直、何回もアドバイスが欲しくて、『どのタイミングで？』とかプレー面で話をしても、『とりあえず走ってくれたらいいよ』しか、くれなかった。本当に感覚なんだなと思っていました。

　今日も久々にプレーして、１回ワンツーが合わなかったシーンがありました。最初、自分が神戸に移籍してきてからの数試合は合わないことばかりで、『何が違うんだろう？』『なんで今じゃないんだろう？』ってすごい思って、そこからイニエスタ選手のプレー集をめちゃくちゃ見ました。

　どういう持ち方で、そのタイミングで出してくるとか、やり始めてからすごく合うようになって、そこから彼もすごく信用してくれた。今まで自分が感じたことがないタイミングでパスがくるとか、結構、衝撃的でした」

　偉大な選手と同じ時間を過ごすなかで、「やっぱりすげぇ人なんだなと思ったし、それに合わせようとしている自分もまた一歩、選手として成長できている」と自身の成長を実感。「本当に色んなことを学ばせてもらいました」と、これまでのかけがえのない日々を噛みしめた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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