スコットランド・リーグのセルティックに所属する日本代表FW前田大然に、レンジャーズOBで元スコットランド代表のアラン・ハットンが賛辞を送った。

　セルティックにとっては宿敵にあたるクラブでかつて活躍したハットンは、現地メディア『Football Insider』の取材で、５月１日に行なわれた”オールド・ファーム”で「前田の存在は怖かった」とコメントした。この試合で24歳の日本人FWは、先制点となったジョッタの得点をお膳立てしている。

「忘れがちだが、前田は冬に加入したばかりだ。それなのに、（レンジャーズの）ファッション・サカラよりも素晴らしい働きをしている。FWとして重要なのは、いかにゴールに的確にアプローチできるか。ネットにボールを放り込むのは簡単なことではない。

　前田もサカラもともに動きは素晴らしく、ゴール前のクロスも走りも申し分ない。だが、異なる点は優先する動きの質だ。サカラは積極的に飛び出してシュートを打ちたがる。前田は、打つことも頭に入れながら、頭を上げて仲間を探すんだ」
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　そして、「前田は来シーズン、あらゆるチームにとって悩みの種になるかもしれない」と述べた。

「彼は日本で長いシーズンを終えてからセルティックに加入し、ヨーロッパのシーズンに突入していることを忘れてはいけない。周囲の選手たちよりも長くプレーし、疲れが溜まっている状態で今のプレーをしているんだ。シーズンを終えてゆっくり休めば、もっと良い前田を見せてくれるかもしれない。すなわちそれは、対峙するチームにとっては脅威になることを意味するだろう」

　セルティックは念願のリーグタイトル奪還に向けてひた走っている。そのなかで小さくない存在感を発揮している前田は、宿敵チームOBの目にも留まっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部　

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