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【J新指揮官の肖像】甲府・樋口靖洋監督|「魅力あるサッカー」を追求する叩き上げの指導者

カテゴリ:Jリーグ

渡辺 功

2015年02月27日

一貫して目指してきたのは、主体的なサッカー。

Jで5クラブ目の指揮となる甲府では、望月コーチ(写真右)とタッグを組み主体的なサッカーの構築を目指す。(C)I.WATANABE

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 初めてJクラブの監督を務めた06年の山形では、パス、クロス、ドリブル数、スルーパス成功率といった攻撃面のスタッツのほとんどで、J2の1~2位を記録。大宮では前シーズンの総得点が24だったチームを、1.5倍となる36得点まで引き上げた一方、横浜を率いた3シーズンのなかで、J1最少失点を二度達成する。
 
 攻撃でも守備でも、一貫して目指してきたのは「自分たちからアクションを起こし、常に主体的にプレーする」こと。なぜなら「自分の意思で主体的にできることこそ、サッカーの最大の魅力」だと考えているからだ。
 
 Jリーグで自身5クラブ目の指揮となる今回も「強固な守備ブロックを作っていた従来の甲府の良さを活かしながら、ゴールを守るのではなくボールを奪う守備。マイボールを長く保持するエッセンスを加えたい」と、できるだけ高い位置でボールの奪いどころを作ることから、チーム作りはスタートした。まだ判断や連係ミスから失点する場面が見られるものの「だいぶ完成度は高まってきた」と、選手は前向きに取り組んでいる。
 
 相手に合わせてリアクションするより、自分たちでアクションを起こすサッカーのほうが、戦術を浸透させるのに時間を要すると、よく言われる。実際、これまでに率いたチームの多くで、就任1年目の開幕直後は、なかなか初勝利を挙げられず苦労してきた。内外の求心力を高める意味でも、良い形でシーズン序盤を過ごしたいところだ。
 
 叩き上げの指導者生活は、今年で31年目を迎えた。ふたりの息子も、現在横浜市内のサッカーチームでコーチを務めている。「僕のことを見て、サッカーの指導者って案外楽な仕事だと思ったんじゃないですか」と、父親は笑うだけだが、きっと追いかけたくなるほどに、その背中は大きくまぶしかったのだろう。
 
取材・文:渡辺 功(フリーライター)
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