今は若い世代の選手を直ぐに良い選手と言ってしまう。そんな世の中が少し心配だ。
ブラジルではこんな言葉がある「ぺ ケンチ」ぺはペナで「足」、ケンチは「暑い、熱い」だ。足が熱い(暑い)。足を使うサッカーでは縁起が良い言葉。
運のある選手や、勝つ時に必ずいる人のことも言う。
例えば、彼が見に来ると必ず勝つ。彼はぺ ケンチだ!
あるいは、この選手が行くチームはいつも大事な試合で勝つ。ぺ ケンチな選手だ!
これは運の問題ではなく実際に勝たせてくれる選手のことも言う。どの国、どの年代でも上手い選手はたくさんいるものだが、若くて勢いがあり、自分の野心が強くあって自分が活躍することだけを考えていれば、たまには良いプレーもできる。
しかしその選手のチームがその選手の動きは評価されても負けていたら、その選手は良い選手とは言わない。「良いプレーをした選手」だ。
今は若い世代の選手を直ぐに良い選手と言ってしまう。そんな世の中が少し心配だ。
だからと言ってネガティブな事ではない。ヨーロッパでの活躍も、若い選手の躍動感も良いことだ。
ただ5点入れられて負けているのに、良い選手と言われ活躍したと評価される。
それはどうであろう? 個人スポーツとは少し違う。
「良い選手」とは、昔の中田英寿のように、イタリアでもペルージャという誰も知らないチームをよく勝たせるようなプレーができる選手のことを言うのだ。彼はローマも優勝させた。もちろん日本代表を世界に連れていった。
比較して久保くんもまた才能のある選手だ。ただ、まだ中田英寿と比べれば何もやっていないに等しい。
バルサの下部組織にいた。その努力は並大抵ではなかったと思う。
FC東京ではU23でプレーし、最後はトップでも主力として出場し、日本で惜しまれてレアル・マドリーに入った。
レアルという、なかなか入れないチームへ入ったのだから、もちろん凄いことだ。一方で、今季はマジョルカに移籍して、「良いプレーはした」が降格した。
その選手を絶賛しすぎてもいけない。日本サッカー界のためにも、だ。好きか嫌いかは「好き」で良い。僕も好きな方だ……。
久保君だけではない、彼ら世代の選手が勝たせてくれる選手に成長して、ここからもう20年間、日本代表が世界で活躍できるようになる。
成長するように周りが厳しく支えて見守って、近くにいる人は指導していかなければいけない。
誰でも若い頃は自分が活躍すれば嬉しかった。それは昔も今も同じだろう。それが中堅、ベテランとなっていくと、自分が活躍してもチームが勝たなければ評価されず嬉しくもなくなる。
選手は若くて勢いがあるうちは、得てして自分本意で人の事など考えていない。
小さくて可愛い顔の久保が大きな選手を翻弄する姿は最高だ! だけど、それで満足を周りも本人もしてはいけない。
運のある選手や、勝つ時に必ずいる人のことも言う。
例えば、彼が見に来ると必ず勝つ。彼はぺ ケンチだ!
あるいは、この選手が行くチームはいつも大事な試合で勝つ。ぺ ケンチな選手だ!
これは運の問題ではなく実際に勝たせてくれる選手のことも言う。どの国、どの年代でも上手い選手はたくさんいるものだが、若くて勢いがあり、自分の野心が強くあって自分が活躍することだけを考えていれば、たまには良いプレーもできる。
しかしその選手のチームがその選手の動きは評価されても負けていたら、その選手は良い選手とは言わない。「良いプレーをした選手」だ。
今は若い世代の選手を直ぐに良い選手と言ってしまう。そんな世の中が少し心配だ。
だからと言ってネガティブな事ではない。ヨーロッパでの活躍も、若い選手の躍動感も良いことだ。
ただ5点入れられて負けているのに、良い選手と言われ活躍したと評価される。
それはどうであろう? 個人スポーツとは少し違う。
「良い選手」とは、昔の中田英寿のように、イタリアでもペルージャという誰も知らないチームをよく勝たせるようなプレーができる選手のことを言うのだ。彼はローマも優勝させた。もちろん日本代表を世界に連れていった。
比較して久保くんもまた才能のある選手だ。ただ、まだ中田英寿と比べれば何もやっていないに等しい。
バルサの下部組織にいた。その努力は並大抵ではなかったと思う。
FC東京ではU23でプレーし、最後はトップでも主力として出場し、日本で惜しまれてレアル・マドリーに入った。
レアルという、なかなか入れないチームへ入ったのだから、もちろん凄いことだ。一方で、今季はマジョルカに移籍して、「良いプレーはした」が降格した。
その選手を絶賛しすぎてもいけない。日本サッカー界のためにも、だ。好きか嫌いかは「好き」で良い。僕も好きな方だ……。
久保君だけではない、彼ら世代の選手が勝たせてくれる選手に成長して、ここからもう20年間、日本代表が世界で活躍できるようになる。
成長するように周りが厳しく支えて見守って、近くにいる人は指導していかなければいけない。
誰でも若い頃は自分が活躍すれば嬉しかった。それは昔も今も同じだろう。それが中堅、ベテランとなっていくと、自分が活躍してもチームが勝たなければ評価されず嬉しくもなくなる。
選手は若くて勢いがあるうちは、得てして自分本意で人の事など考えていない。
小さくて可愛い顔の久保が大きな選手を翻弄する姿は最高だ! だけど、それで満足を周りも本人もしてはいけない。
プロは勝たせてナンボやと言う。勝ってナンボではない!
勝たせてだ! それも究極は強いチームに行って勝つのではなく、力が劣るチームを勝たせて初めて良い選手と呼ばれるのだ。
果たして、今年のJリーグを勝たせるのは誰だ? 今の日本には勝たせてくれる選手を育てる必要がある。
それは難しい試合でも決定的な仕事ができる選手(本田圭佑のように)。
弱い相手に良いプレーをするのではなく、ビッグチーム、強い相手の時に活躍でき、良いプレーができる選手(90年代のカズのように)。
あるいは、失点した後に一段パフォーマンスを上げられる、苦しい状況から頼りになるプレーができる選手(ゴン中山のように)。
こうした強いメンタルと絶対的なスキルを持った選手が必要なのだと思う。例えば、中田英寿のように、だ。
Jリーグの楽しみは始まったばかりだ!
2020年7月22日
三浦泰年