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J2金沢が打ち出したコロナ危機打開の一手! ふたつのプランに込められた思いとは?「みんなにプラスになることを…」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年06月21日

難局を打開するための企画「地元のものを全国の方に」

ふたつのプランの生みの親である灰田氏。語られた思いは西川氏と同じだった。写真:村田 亘

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 段ボールサポーター掲出を対戦相手にまで広く呼びかけている事例は見たことがない。その理由を西川氏は次のように話す。
 
「我々は日頃からいかにアウェーサポーターにおもてなしをするかを考えている。今シーズン、金沢に来るのを楽しみにしていたサポーターもたくさんいたと思うし、コロナが収まったらまた来てもらいたいという思いがある」
 
 これらふたつのプランの生みの親とも言えるのが、ホームタウン推進室長の灰田さち氏。「本来ならスタジアムに来たついでに観光も楽しんでほしい。だけどいまはコロナの影響で来県される方が少ないし、しばらくは以前のように来ていただけないかもしれない。だから地元のものを全国の方に楽しんでもらいたいと思って企画した」と語るように、その思いは西川氏と同じだ。
 
 そのため『エア遠征プラン』は今シーズンを通して募集している。また『クラブ支援プラン』は17日をもって一旦募集締切となったが、今後は魂身サポーターの掲出ではなく『エア遠征プラン』と同じく返礼品を送ることで継続していくという。これも「なかなか県外に観光に行けないからこそ、石川県民に地元の魅力を再認識してほしい」(灰田)との思いによるものだ。
 

アウェーサポーターに向けた『エア遠征プラン』。段ボールサポーターの掲出だけでなく、石川県の特産品が返礼品として送られてくる。(C) ZWEIGEN KANAZAWA

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『エア遠征プラン』の返礼品のひとつ「ローストビーフ&ポーク」。ホームタウンの魅力を知ってもらうためのアイデア企画だ。(C) ZWEIGEN KANAZAWA

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 リモートマッチや人数制限付きの試合に加え、平日開催も多くなる今シーズン。来場できない人にどうクラブの存在を発信するか、ホームタウンの特産品や魅力を知ってもらうか、そしてパートナー企業にも利益をもたらすにはどうすればいいのか。金沢というクラブはこれまでもアイデア勝負の企画で数々の話題をさらってきたが、『クラブ支援プラン』『エア遠征プラン』もまた、この難局を打開するためのアイデアが詰まった企画なのだ。
 
 取材を終え熱気あふれるクラブ事務所をあとにし、西部緑地公園陸上競技場の前を通る。静かにたたずむ金沢のホームスタジアムは、リーグ再開の日を待っている。27日の18時、J2再開の松本戦。そこにはクラブスタッフの思いが込められたホームとビジターの魂身サポーターが並ぶ予定だ。
 
取材・文●村田 亘(フリーライター)
 
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