本田圭佑のインパクトは小野伸二以上⁉Aリーグ識者に訊く"2大スター"のリアルな現地評

カテゴリ:海外日本人

植松久隆

2018年11月22日

「カンボジア代表や自らのビジネスとの『兼業』に対する懸念があった」とコラムニストのウィリアムズ氏は言う

開幕4試合で2得点・4アシストと結果を出した本田。その評価は日増しに高まっている。(C)Getty Images

画像を見る

「本田のほうが、来豪が決まった時の一般的なインパクトはあった」と、入団決定時の世間へのインパクトの違いを語るのは、Aリーグ初の日本人選手としてプレー、帰国後、指導者の道を歩み、現在は横浜の監督通訳を務める今矢直城。「やはり、本田はW杯でプレーしたばかりの(ほぼ現役の)代表選手で、その存在も目立つ彼のことを知る人は多かった。小野は、そのフェイエノールトでの実績を知る人も少なくはなかったが、ファンの大半はWSWでの活躍で、その凄さを知った」という。
 
 豪州有数のフットボール・コメンテーターとして人気のアンディー・ハーパーも同意見だ。
 
「小野は、(豪州の)AFC転籍前の日本のスター選手で、正直、豪州での知名度はそれほどではなかった。それでも、彼は新規参入のWSWで初年度からリーグ制覇と言う結果に大きく貢献してクラブのレジェンドになった。一方、本田は来豪前からすでにスター。代表で何度も渡り合っていたし、ACミランというビッグクラブでの経歴もあって、多くの人が本田を知っていた」
 
 ハーパーは、ふたりの比較を以下のようにも語った。
「彼らは明らかに違うタイプの選手。本田はよりパワフルで、小野はより繊細。本田は開幕4試合で大きな存在感を発揮して、非常にポジティブな結果を出している。小野も、最初は少し時間が掛かったが、チームとともに成長して大きな結果を引き寄せた」

 豪州きってのアジア通で、自身も熱心なメルボルン・Vサポーターのフットボール・コラムニストのポール・ウィリアムズは、さらにもう一歩突っ込む。

「小野と本田のAリーグ挑戦には似通った点も多い。ともに入団が決まって大いに歓迎され、また、どちらに対しても少なからず『どの程度やれるか』との疑念もあった。小野には年齢面や直近のキャリア(清水での不遇)からの不安。本田に関してはカンボジア代表や自らのビジネスとの『兼業』に対する懸念だった」

 それでも、ふたりがその実力を自らピッチ上で知らしめたことを評価する。
 
「ふたりとも自らのプレーで、(抱かれた)懸念を払拭して、すぐにクラブにとって得難い存在となった。小野は、WSWを優勝へと導いた。本田も、今の活躍を見る限り、メルボルン・Vを(小野がやったのと)同じ方向へと導いていると思う」
【関連記事】
「日本代表史における革新的な進歩だ!」英国誌記者が森保ジャパンの全5試合を徹底査定!
元セレソンのジョーが推薦!日本代表に選んでもらいたいチームメイトは――
【日本代表】キルギス戦を盛り上げた美女サポーターたち!
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
「お金より大事な事ってあるじゃないですか?」本田圭佑がカンボジア代表監督就任の真意をSNSで告白

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ