W杯ライバル攻略法|脆弱な守備がコートジボワールの穴

カテゴリ:日本代表

堀秀年

2014年03月07日

トゥーレ・ヤヤの対応策ははっきりと。

ダイナミズムに富んだトゥーレ・ヤヤ。対応策はきちんと用意しておきたい。 (C) Getty Images

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 ドログバを投入した後半、コートジボワールは息を吹き返した。トップにドログバ、トップ下にトゥーレ・ヤヤという軸が通ったためか、チーム全体が組織的に動きはじめたのだ。

 そうなると、コートジボワールの攻撃は脅威だ。もっとも警戒が必要なのは、サイドアタックだろう。サイドバックは右も左も、スタメンも控えも、いずれも小柄でスピードがあり、ドリブルテクニックが高い。ウイングのジェルビーニョとサロモン・カルー、さらにはCBのコロ・トゥーレなどと絡んで仕掛けるサイドアタックは破壊力がある。吉田が釣り出されてジェルビーニョと対面するような場面は、日本は避けなければならない。

 ただ、サイドバックの守備の対応は稚拙で、とくにスペースケアは非常にルーズだ。香川や岡崎は、裏のスペースを存分に活用できるはずだ。このあたりは、トレードオフの関係性がポイントになるだろう。

 サイドアタックとともに、ケアすべきコートジボワールの攻め手はトゥーレ・ヤヤだろう。とくに、CBの手前まで引いてビルドアップに手を貸しながら、前線へ飛び出していくプレーは迫力満点だ。日本は、中盤のキーマンであるこのトゥーレ・ヤヤの動きを、マンツーマン気味に見るのか、受け渡しをしながら見るのか。いずれにしても対応策ははっきりさせておくべきだ。

「流れのなかからチャンスを作っていたのはこっちだ」とケビン・デ・ブルイネが語ったように、ベルギーは数多くのチャンスを作った。しかし、モノにしたのは二度だけで、結果的に終了間際に追いつかれてしまった。好機をしっかり決めきる決定力、これが日本に必要な勝利への鍵だろう。

 コートジボワールは1試合に2点は奪う力を持っている。とすれば、勝つためには3得点がノルマ。もっとも、守備は組織的に機能していない。3ゴールを奪っての勝利は、決して不可能なミッションではない。
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