【横浜】大量8得点の理由は、山中亮輔の「偽サイドバック」としての成熟だ

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2018年07月21日

「止められないチームになれると思います」

天野もサイドバックとの連係に手応えを得ているようだ。(C)SOCCER DIGEST

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 山中は「僕らサイドバックがインサイドを取って相手は混乱していましたので、そこは準備していたことが出せました。パーフェクトに近い内容」と大きな手応えをつかんでいた。「相手が5バック気味になっていたので、中盤であのくらい数的優位を作れるのは普通」と語るなど、仙台の両ウイングバックが下がり、中盤で大きなスペースが空いたことも大きかった。
 
 開幕直後はバランスを取るのに苦労し、失点を重ねた試合もあったが、徐々にコツをつかみ、「偽サイドバック」を自分のものにしている。
 
 この日左のインサイドハーフに入った天野も「どうやって良い形で前線のワイドの選手にボールを渡せるかを考え、数的優位を作りながら状況打開できれば良い形でクロスも生まれます。サイドバックが中に入ったら自分とキー坊(喜田拓也)が外に開いて、相手に読まれないようにローテーションしながら動いていました」と戦術の意図を十分に理解し、山中をうまく生かしたことも功を奏した。
 
 チームが軌道に乗り始め、山中の「偽サイドバック」システムは横浜ならではの大きな武器へと変貌を遂げつつある。「3バック、4バックといろんなシステムがありますが、相手をしっかり見てやっていけば止められないチームになれると思います」。リーグ中断明け最初の試合で大勝という最高の結果を得た山中は、今後も横浜の陰の司令塔として暴れまくりそうだ。

取材・文●小林健志(フリーライター)
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