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【清水|新体制】再スタートへの第一歩へ、ヨンソン新監督が位置付ける“グッド・フットボール”とは?

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2018年01月13日

ヨンソン新監督が標榜するスタイルは…。

ヨンソン新監督は慎重に言葉を選びながら、新シーズンへの意気込みを語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 サッカーのスタイルに関しては、「我慢強くボールをつなぎながら攻撃を仕掛けていけるサッカー」を“グッド・フットボール”として位置付け、「相手が組織立つ前に速くスペースを狙っていくことも重要だと考えているので、それとつなぐサッカーのふたつを融合させていきたい」と語った。
 
 チームのバックボーンとして組織的な守備を整備することも掲げており、これまで若手の育成でも成果を挙げている。今の清水には適したタイプの指導者と言えそうだ。
 
 補強に関しては、この日紹介されたのは移籍組3人、新人6人の計9人。ルーキーたちが主力となるには少し時間がかかるだろうが、移籍組の兵働昭弘、楠神順平、ファン・ソッコは実績十分で即戦力となるはずだ。また、昨年仙台で8得点を挙げた長身&左利きのブラジル人FWクリスランの獲得も決定的となっており、兵働、楠神と合わせて攻撃陣はプラス要素が多くなりそうだ。
 
 だが守備陣に関しては、まだ不安が残る。昨シーズン思うように勝点を伸ばせなかった最大の原因は、リーグワースト3位という失点の多さ(54失点)にあり、守備の立て直しは今季の重要なテーマのひとつ。そんななかで守備の要であるCBの犬飼智也が鹿島に引き抜かれ、SBの選手層にも不安があるため、ファン・ソッコの獲得だけで十分とは言えない。
 
 そこを追加の補強で補うのか、既存選手の成長やコンバートで補うのか、今後もっとも注目すべきポイントとなる。
 
 今季から2020年までの3年間にわたるチーム・スローガンは「BACK TO THE BASIC 徹底」。ピッチ以外のインフラ面や営業努力の面も含めて、勝つため、チームを強化するための努力を細かいところまで徹底させていく。左伴社長はそのように「徹底」の意味を説明した。
 
 2時間以上に及んだ会見からは、再スタートにかけるクラブとしての考え方は十分に伝わってきた。あとは、それが今季のうちにチーム成績として実を結ぶのか。昨年までと違って今度こそ有言実行となることを期待したい。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)
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