「あと一歩」の呪縛は解けた。ここからが始まりである
2017年11月4日、埼玉スタジアム2002のピッチでは、ユン・ジョンファンと森島が並んでカップを掲げていた。
「川崎フロンターレと言えば、17年前のことを思い出します。優勝を目の前にして、逃してしまった記憶が僕には残っていますけど、17年経って、その借りを今日返すことができたと思います」。指揮官は試合後の会見でこう語った。「いままでは勝負弱い森島でしたが、選手たちが『自分たちの手で歴史を変える』と言っていました。いまの選手たちは勝負強さを持っていて、あらためてそれを見せてもらいました」と、森島は晴れ晴れとした表情で言った。
「あと一歩」の呪縛は解けた。ここからが始まりである。柿谷は、「ずっとセレッソは波のあるチームだと言われてきた。チームの調子がいいときほど、危機感を持たないといけない」と、常々話している。試合後も、「ひとつ優勝したからといって、なにかが変わるわけではない。続けていってこそ意味がある」と前を向いた。
25周年を迎えたルヴァンカップ。記念すべき輝かしいタイトルを手にしたいまこそ、この辛口の言葉をかみしめたいと思う。
文:横井素子(セレッソ大阪堺レディース広報)
「川崎フロンターレと言えば、17年前のことを思い出します。優勝を目の前にして、逃してしまった記憶が僕には残っていますけど、17年経って、その借りを今日返すことができたと思います」。指揮官は試合後の会見でこう語った。「いままでは勝負弱い森島でしたが、選手たちが『自分たちの手で歴史を変える』と言っていました。いまの選手たちは勝負強さを持っていて、あらためてそれを見せてもらいました」と、森島は晴れ晴れとした表情で言った。
「あと一歩」の呪縛は解けた。ここからが始まりである。柿谷は、「ずっとセレッソは波のあるチームだと言われてきた。チームの調子がいいときほど、危機感を持たないといけない」と、常々話している。試合後も、「ひとつ優勝したからといって、なにかが変わるわけではない。続けていってこそ意味がある」と前を向いた。
25周年を迎えたルヴァンカップ。記念すべき輝かしいタイトルを手にしたいまこそ、この辛口の言葉をかみしめたいと思う。
文:横井素子(セレッソ大阪堺レディース広報)