かつて「ネイマール以上」と評された天才ガンソ、セビージャで生き残る道は?

カテゴリ:ワールド

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2017年07月20日

このまま欧州トップシーンから消えてしまうのはあまりにも…。

プロデビュー当初はネイマール(左)よりも評価が上だったガンソ(右)。「セレソンの新10番」として期待されていた。(C)Getty Images

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 2016年夏のセビージャ移籍でようやく欧州参戦を果たすが、16-17シーズンの先発出場はわずか8試合。記憶に残る活躍は、1ゴール・1アシストを記録したコパ・デル・レイ4回戦第2レグのフォルメンテラ戦、2ゴールを挙げたリーガ33節のグラナダ戦くらいで、総合的には「期待外れ」という声が妥当だろう。
 
 創造性とテクニックは相変わらずワールドクラスのガンソだが、ハードワークやインテンシティー、そして守備力が大きな問題。C大阪戦でもオフ・ザ・ボールの走り込み、ボールロスト後の即時奪回を目指す激しいプレスなどはほぼ皆無だった。
 
 C大阪戦のセビージャ選手たちは、プレシーズンが始まって間もないうえ、高温多湿だったため、“抜いて”いた感が否めない。しかし、要所では本気に近いダッシュや激しい球際を見せており、ガンソの“緩さ”はかなり際立っていた。
 
 今夏からセビージャを率いるエドゥアルド・ベリッソは、アルゼンチン代表に転身した前任のホルヘ・サンパオリと同じく、名将マルセロ・ビエルサの薫陶を受けた指導者。激しいマンツーマンディフェンスを軸とした攻撃サッカーを志向し、選手たちに何よりもハードワークを求める。
 
 しかし、少なくともC大阪戦を見る限り、攻撃はサンパオリ時代よりも縦志向が弱まり、よりポゼッションに重きを置いている印象を受けた。本人が守備意識を改善するか、周囲がバックアップ体制を取れば、ガンソにも生きる道はあるかもしれない。
 
 かつて「ネイマール以上」と評された規格外の才能が、このまま欧州トップシーンから消えてしまうのはあまりにも惜しい。ガンソとセビージャの新シーズンに期待したい。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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