【ベガルタ戦記】渡邉晋の『日晋月歩』|試合映像を選手に見せるタイミングは?

カテゴリ:連載・コラム

渡邉 晋

2017年07月05日

実際に次の対戦相手の映像を見せるのは試合前日。

試合を編集した映像を選手たちに確認させるのは、次の試合の2日前。対戦相手の映像は試合前日に見せる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 気を付けるべき場面を抜き出す編集作業は、ゲーム翌日には終える。G大阪戦なら、7月2日。山形との練習試合の前には作業をひと段落させている。そして、オフだった3日に見直し、ミーティングで伝えるべきことや練習で落とし込むべきものを整理する。
 
 ただ、これで終了ではない。4日、5日でそれを何回も見直し、削ぎ落しや加工を行なって、より選手に伝わりやすいものに仕上げる。
 
 実際に編集した映像を選手たちに見せるのは次の試合の2日前。今週は7月8日にJ1リーグ18節・神戸戦があるので、6日の練習が始まる前のミーティングだ。その時に「今週の練習でやったこと」と「今日の紅白戦でトライすること」を改めて整理する。
 
 先に映像を見せるチームもあると思うが、「前節ではこういうことがあった。だからこのトレーニングをする」という話をして、まず実際にプレーをさせ、選手にいろいろと感じてもらってから改めて映像を確認して、再びトライさせるというのが私のやり方だ。
 
 次の対戦相手の映像は前節の振り返りとの同時進行。オフだった3日までに神戸のものは2試合分を確認した。オフ明けまでに見ておかなければ、効果的なトレーニングを選手たちに提示できないからだ。
 
 実際に神戸の映像を見せるのは試合前日、7日になる。こちらも練習でやってきたことの振り返りが含まれており、「ここを狙う」、「こう対応しよう」というものを再確認する。作成してくれるのは分析担当コーチ。プレゼンも行なってもらう。
 
 昨季までは次の対戦相手の映像確認は各々でしていたのだが、今季からオフ明けの日にコーチングスタッフ全員で行なうようした。そこで意見を交換し、全体像をみんなで擦り合わせている。
 
 選手だけでなく、スタッフも同じ絵を描く。こうした日々の積み重ねがチームの一体感につながっているのだと実感している。
 
構成●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※渡邉監督の特別コラムは、J1リーグの毎試合後にお届けします。次回は7月8日に行なわれる18節・神戸戦の予定。お楽しみに!
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