「剛さんのためにとか、石井さんへの恩返しという気持ちをプレーで表わせたのは良かった」
土居は、中村充孝が決めた14分の先制点をアシストしたように、何度も中央でボールを受けて前を向くと、自ら仕掛けつつ周囲を活かして攻撃を彩った。
大岩監督が要求した「シンプルにボールを動かすこと」を中盤で体現し、積極的な守備でレアンドロが決めた3点目のきっかけを作った永木亮太も改めて決意を語った。
「それぞれ思うところがたくさんあったなかでの試合だった。具体的に選手同士で話し合ったというよりは、一人ひとりがうちに秘めているものを今日の試合では感じられた。
石井さんが解任になりましたけど、自分たちの責任が一番大きいと思っていましたし、ここで新しく剛さんの体制になって、自分たちが責任を持ってやっていく気持ちが強かった。ここからまた、強いアントラーズになっていけるようにやっていくしかないと思っています」
ACL敗退を受け、クラブが下した監督交代という決断に、選手個々がそれぞれ考え、向き合ったなかで、広島戦を迎えていた。新指揮官の初陣を勝利で飾った広島戦を終えて、鹿島の何が変わったかと言えば、やはり意識なのであろう。キャプテンマークを巻いて戦い貫いた昌子のコメントを引用したい。
「この試合が大事だって口で言うのは簡単やし、それをピッチで現わそうというのは、チーム全員が思っていた。正直、4日間で剛さんがやりたかったことができていたかと言ったら、変えるだけの期間がなかったと思う。そのなかでも、剛さんのためにとか、石井さんへの恩返しという気持ちをプレーで表わせたのは良かったと思います。
変わったのはそういうところかなと。きっと選手それぞれの気持ちがあると思うんですよ。内に秘めている人がいたり、口に出す人がいたり、口では言わないけど態度で表わす人がいたり、ちょっとでもチームにとってプラスに働くように、それぞれがそれぞれの立場で、という思いはあったんじゃないかなと思います」
前半から積極性を示して3点を奪ったのは、その思いが結果につながった証拠だろう。ただ、勝利したとはいえ、後半は相手に巻き返されて1失点を喫したように、課題もあれば、改善していなかなければならない部分もある。
最後は、やはり選手たちだけで行なった決起集会でも締めたというように、昌子の言葉で終えよう。
「これから少しずつ“大岩色”が出てくると思います」
チームが変わっていくのは、強い鹿島を取り戻していくのは、ここからである。
取材・文:原田大輔(SCエディトリアル)
大岩監督が要求した「シンプルにボールを動かすこと」を中盤で体現し、積極的な守備でレアンドロが決めた3点目のきっかけを作った永木亮太も改めて決意を語った。
「それぞれ思うところがたくさんあったなかでの試合だった。具体的に選手同士で話し合ったというよりは、一人ひとりがうちに秘めているものを今日の試合では感じられた。
石井さんが解任になりましたけど、自分たちの責任が一番大きいと思っていましたし、ここで新しく剛さんの体制になって、自分たちが責任を持ってやっていく気持ちが強かった。ここからまた、強いアントラーズになっていけるようにやっていくしかないと思っています」
ACL敗退を受け、クラブが下した監督交代という決断に、選手個々がそれぞれ考え、向き合ったなかで、広島戦を迎えていた。新指揮官の初陣を勝利で飾った広島戦を終えて、鹿島の何が変わったかと言えば、やはり意識なのであろう。キャプテンマークを巻いて戦い貫いた昌子のコメントを引用したい。
「この試合が大事だって口で言うのは簡単やし、それをピッチで現わそうというのは、チーム全員が思っていた。正直、4日間で剛さんがやりたかったことができていたかと言ったら、変えるだけの期間がなかったと思う。そのなかでも、剛さんのためにとか、石井さんへの恩返しという気持ちをプレーで表わせたのは良かったと思います。
変わったのはそういうところかなと。きっと選手それぞれの気持ちがあると思うんですよ。内に秘めている人がいたり、口に出す人がいたり、口では言わないけど態度で表わす人がいたり、ちょっとでもチームにとってプラスに働くように、それぞれがそれぞれの立場で、という思いはあったんじゃないかなと思います」
前半から積極性を示して3点を奪ったのは、その思いが結果につながった証拠だろう。ただ、勝利したとはいえ、後半は相手に巻き返されて1失点を喫したように、課題もあれば、改善していなかなければならない部分もある。
最後は、やはり選手たちだけで行なった決起集会でも締めたというように、昌子の言葉で終えよう。
「これから少しずつ“大岩色”が出てくると思います」
チームが変わっていくのは、強い鹿島を取り戻していくのは、ここからである。
取材・文:原田大輔(SCエディトリアル)