【昇格組の初陣|清水】痛感させられた「J1レベル」。鄭大世だけが頼みの綱では…

カテゴリ:Jリーグ

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2017年02月27日

鄭大世へ頼らざるを得ない現状が続けば…。

野津田は右サイドハーフでスタメンデビューも、周囲との連係不足を露呈。インパクトを残せず後半途中にピッチを退いた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 攻撃面でもうひとつ気掛かりなのは、鄭への依存度の高さだ。
 
 攻撃を牽引してきた大前元紀(大宮へ移籍)を今オフに失い、その代わりとなる人材は現時点で見当たらない(新たにブラジル人FWを獲得するとの報道もあるが)。
 
 そうなると、必然的に鄭への負担は増える。神戸戦では前線でボールを収めつつ、両チーム最多となるシュート(4本)を放つなど孤軍奮闘。存在価値の高さを改めて示したが、裏を返せば、そこに頼らざるを得ない事実が浮かぶ。
 
 神戸からすれば的を絞りやすく、清水のストロングポイントを消すことで自分たちの展開に持ち込みやすくなる。実際、ゴール前でマッチアップした神戸の渡部博文もこう言う。
 
「鄭大世選手がキープレイヤーになるというのを分かっていたので、そこをどう潰そうかというのを考えながらプレーできた。決定的なピンチがなかったのは、そこが一番大きかった」
 
 今後も、鄭への厳しいマークは続くだろう。清水としては、前線の柱を潰され、攻撃が機能しなくなるシナリオだけは避けたい。期待の新戦力・野津田岳人もインパクトを残せなかった。致命傷となる前に、新たな対策を練っておく必要がありそうだ。
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
 
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