先手必勝となったプレミアの移籍市場。
ルーカスの獲得はリーガ・エスパニョーラからの新戦力が15名を超えたことを意味する移籍でもあったが、実力が折り紙付きのトップクラス購入例は、マンチェスター・Cのノリート獲得ぐらいではないだろうか?
そのノリート移籍は7月初旬と、今夏の賢い買い物の例は、早期の獲得に多い。
出費が嵩んだマンチェスター・Uも、開幕前にエリック・バイリー、ヘンリク・ムヒタリアン、ズラン・イブラヒモビッチ(フリー)を手に入れた。さらに開幕直後にポグバを加えたその補強は、「成功」と評価されて然るべきだ。
さらにチェルシー最大の収穫で、レスターから引き抜いたエンゴロ・カンテも、7月半ばに獲得が正式に決まっていた。
そしてアーセナルに最もインパクトを与える新戦力は、ルーカスと同時期に3500万ポンド(約49億円)で獲得された新CBシュコドラン・ムスタフィではなく、昨シーズン末に移籍が決まっていた新MFグラニト・ジャカだろう。
ジャカの加入でチーム中盤中央での序列が更に下がったジャック・ウィルシェアは、最終日にボーンマスへのレンタル移籍で話題を振り撒いた。
しかし、クラブと当人が開幕前に本腰を入れていれば、ウィルシェアは9月4日のワールドカップ予選のスロバキア戦に向けたイングランド代表メンバーから漏れずに済んだかもしれない。
移籍市場では「先手必勝」。プレミア勢は、そう肝に命じるべきだ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
そのノリート移籍は7月初旬と、今夏の賢い買い物の例は、早期の獲得に多い。
出費が嵩んだマンチェスター・Uも、開幕前にエリック・バイリー、ヘンリク・ムヒタリアン、ズラン・イブラヒモビッチ(フリー)を手に入れた。さらに開幕直後にポグバを加えたその補強は、「成功」と評価されて然るべきだ。
さらにチェルシー最大の収穫で、レスターから引き抜いたエンゴロ・カンテも、7月半ばに獲得が正式に決まっていた。
そしてアーセナルに最もインパクトを与える新戦力は、ルーカスと同時期に3500万ポンド(約49億円)で獲得された新CBシュコドラン・ムスタフィではなく、昨シーズン末に移籍が決まっていた新MFグラニト・ジャカだろう。
ジャカの加入でチーム中盤中央での序列が更に下がったジャック・ウィルシェアは、最終日にボーンマスへのレンタル移籍で話題を振り撒いた。
しかし、クラブと当人が開幕前に本腰を入れていれば、ウィルシェアは9月4日のワールドカップ予選のスロバキア戦に向けたイングランド代表メンバーから漏れずに済んだかもしれない。
移籍市場では「先手必勝」。プレミア勢は、そう肝に命じるべきだ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。