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【プレミアリーグ移籍市場総括】支出総額1580億円と盛況ぶりの裏で「金づる扱い」という現実が浮き彫りに…。

カテゴリ:移籍情報

山中忍

2016年09月02日

先手必勝となったプレミアの移籍市場。

プレミアリーグの今夏の移籍市場で主役となったポグバやイブラヒモビッチ、カンテらは、いずれも開幕前には新天地への移籍を決めていた。 (C) Getty Images

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 ルーカスの獲得はリーガ・エスパニョーラからの新戦力が15名を超えたことを意味する移籍でもあったが、実力が折り紙付きのトップクラス購入例は、マンチェスター・Cのノリート獲得ぐらいではないだろうか?
 
 そのノリート移籍は7月初旬と、今夏の賢い買い物の例は、早期の獲得に多い。
 
 出費が嵩んだマンチェスター・Uも、開幕前にエリック・バイリー、ヘンリク・ムヒタリアン、ズラン・イブラヒモビッチ(フリー)を手に入れた。さらに開幕直後にポグバを加えたその補強は、「成功」と評価されて然るべきだ。
 
 さらにチェルシー最大の収穫で、レスターから引き抜いたエンゴロ・カンテも、7月半ばに獲得が正式に決まっていた。
 
 そしてアーセナルに最もインパクトを与える新戦力は、ルーカスと同時期に3500万ポンド(約49億円)で獲得された新CBシュコドラン・ムスタフィではなく、昨シーズン末に移籍が決まっていた新MFグラニト・ジャカだろう。
 
 ジャカの加入でチーム中盤中央での序列が更に下がったジャック・ウィルシェアは、最終日にボーンマスへのレンタル移籍で話題を振り撒いた。
 
 しかし、クラブと当人が開幕前に本腰を入れていれば、ウィルシェアは9月4日のワールドカップ予選のスロバキア戦に向けたイングランド代表メンバーから漏れずに済んだかもしれない。
 
 移籍市場では「先手必勝」。プレミア勢は、そう肝に命じるべきだ。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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