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「ボールを蹴るのが怖くなった」駒澤大で1年生から主力も最終学年で味わった“挫折”。苦しみ続けた今季を経て小林栞太はJ入りを目ざす

カテゴリ:大学

藤井圭

2025年11月22日

「3年生までの大学生活で少しうまくいきすぎた」

法政大戦でスタメン復帰を果たした小林。写真:藤井圭

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 ただ、だからこそ自らの武器を磨き続けた。左足での正確なキックやクロスを持ち味としていた小林は、“蹴る恐怖”を克服するためにひざの状態を確かめながら何度も何度もボールを蹴った。法政大戦も少しでも出られればという見立てだったが、紅白戦での活躍も相まってスタメンに復帰。怪我で失いかけた自信を日頃のトレーニングや試合で取り戻した。

「正直キックは誰にも負けないという自信があった。けれども怪我をしたことでその自信が崩れてしまった。その中でリハビリを続けたり、この試合で久々にコーナーキックのキッカーを務めたりして、1本目から感触もよかった。そこで自信を取り戻せたかなと思う」

 そういった陰ながらの努力は、当然チームメイトも見守っている。最終戦でのゴール時に駒澤大の応援席から「本当に感動した」、「もう泣きそうだよ」という声が聞こえてくるなど、同僚たちにも6番の活躍は勇気を与えた。小林の代わりに腕章を巻き、今季を戦い抜いたGK永田陸も信頼を口にする。
 
「彼は1年生時に開幕戦でフリーキックを決めて、そこから輝いていくと思っていた。今年は少し落ちてしまったけど、やっぱりあいつが点を決めて終わると、“小林栞太で始まって、小林栞太で終わる”のだろうなと思っていた」

 決して理想的な最終年ではなかったかもしれない。それでも「3年生までの大学生活で少しうまくいきすぎた」と笑みをこぼすなど、これからのサッカー人生に向けてポジティブに捉えている。

「ここで大きく挫折したことによって、選手として逆境を跳ね返す力がひと回りもふた回りも強くなった。振り返ってみればケガはすごくキツかったけど、今後サッカーを続ける上で貴重な経験になったと思える」

 大学でのキャリアは一区切りとなったが、自身のサッカー人生としてはここが再スタート。精神的にも強くなった22歳がプロサッカー選手の夢を叶えるべく、挑戦を続けていく。

取材・文●藤井圭

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