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「タケは不機嫌そうだった」久保建英のマドリー戦スタメン落ちの舞台裏。敵DFのタックルにソシエダ番記者は怒り「負傷している足首を削ってきた」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2025年09月17日

「タケは怒りを爆発させた」

 66分についにゴンサロ・ゲデスの代わりにピッチに送り込まれたが、対峙するアルバロ・カレーラスはまるで手ぐすねを引いて待っていたかのように、あからさまに負傷している足首を削ってきた。

 後方からのタックルに怒りを爆発させ、その後やり返して不当にイエローカードをもらいそうな場面もあった。審判が日本人選手を追い詰めることを許しているこの状況にはもううんざりだ

 それでもタケは何とか活路を見出そうとした。74分、カルロス・ソレールとのワンツーからゴールに迫ったが、エデル・ミリトンに阻まれた。その直後のプレーでは、ショートコーナーから攻め急いで右足でクロスを上げ、ティボ・クルトワに難なくキャッチされた。
 
 敵将のシャビ・アロンソもしっかり対策してきた。フラン・ガルシアを左サイドハーフで投入。カレーラスとともに縦並びに配置することで左サイドの守備を固め、さらに周りのMFとCBにもカバーリングに入らせる念の入れようだった。

 83分、ホン・カリカブルに送ったクロスをミリトンに阻まれ、89分、再びソレールとのワンツーで裏に抜け出て、ゴールに近い位置からシュートを放ったが、枠をとらえることができなかった。

 残念ながら、タケは万全の状態ではなかった。最も個で違いを生み出せる選手をろくに起用できなかったソシエダは、より予測可能で、単調で、リズムに乏しく、さらには退屈なチームへと成り下がった。それがこの試合の敗因である。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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