「僕の目的は秋葉監督を酷評することではなく、チームが勝ち続けること」
――権田選手の本を読んで、個人的に特に印象に残っているのは、「組織の中で『浮く』ではなく『輝く』」の項です。同調圧力を感じてしまう際の例として、「練習後にゴールポストをみんなで運ぶ」「上司が帰るまで退社できない」を挙げていますね。
「ゴールをみんなで片付けることは、監督によっては『みんなで運ぶことが大事』『みんなで同じことをやるのが大事』という意図を持っているので、それは全然否定しないです。帰る時間も、社風や上の人が決めることなので良いと思いますが、それが本当に効率的なのか。
ゴールを運ぶ時間で、例えばボールを片付けられますし、マーカーを片付けられます。上司が帰るまで帰れないので、その場でずっと座って何もせず、『やることないな。でも帰れないから座ってなきゃな』って理由のない時間を過ごすことが、もったいないなと思います。
人間には時間が限られていて、24時間365日しかありません。僕はしかも、ストレッチなど練習後に自分でやるケアが色々あるので、本当は人と同じじゃなくて、プラスアルファで時間を使わなければいけません。それを考えた時に、その時間をただ自分でプラスで取るのか、上手くやるのか。しっかり自分でマネジメントすることが大事です。
みんな分かっていると思うんですよ。『それって意味あるのかな』って。でも、終業時間の話でいえば、『僕早く帰りたいんですよ』と言えないのかもしれません。だとしたら発想を変えて、いなきゃいけないなら『何もやることがない』じゃなくて、やることを自分で探せばいいし、見つければいい。上司に『今、何やっているんだ?』って聞かれたら、『やることは終わったので、こっちをやっています』でいいじゃないですか。組織や上司にリスペクトを持ったうえでやるんだったら問題ないんじゃないかな。むしろそれが逆に、新たなプラスアルファを生むので、良いことなんじゃないかなと思います」
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
「ゴールをみんなで片付けることは、監督によっては『みんなで運ぶことが大事』『みんなで同じことをやるのが大事』という意図を持っているので、それは全然否定しないです。帰る時間も、社風や上の人が決めることなので良いと思いますが、それが本当に効率的なのか。
ゴールを運ぶ時間で、例えばボールを片付けられますし、マーカーを片付けられます。上司が帰るまで帰れないので、その場でずっと座って何もせず、『やることないな。でも帰れないから座ってなきゃな』って理由のない時間を過ごすことが、もったいないなと思います。
人間には時間が限られていて、24時間365日しかありません。僕はしかも、ストレッチなど練習後に自分でやるケアが色々あるので、本当は人と同じじゃなくて、プラスアルファで時間を使わなければいけません。それを考えた時に、その時間をただ自分でプラスで取るのか、上手くやるのか。しっかり自分でマネジメントすることが大事です。
みんな分かっていると思うんですよ。『それって意味あるのかな』って。でも、終業時間の話でいえば、『僕早く帰りたいんですよ』と言えないのかもしれません。だとしたら発想を変えて、いなきゃいけないなら『何もやることがない』じゃなくて、やることを自分で探せばいいし、見つければいい。上司に『今、何やっているんだ?』って聞かれたら、『やることは終わったので、こっちをやっています』でいいじゃないですか。組織や上司にリスペクトを持ったうえでやるんだったら問題ないんじゃないかな。むしろそれが逆に、新たなプラスアルファを生むので、良いことなんじゃないかなと思います」
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――ミーティングで積極的に発言することにも繋がりますね。
「ミーティングに関して言うと、監督が全て正しい、監督が全てオッケーで、ずっと勝ち続けられるチームだったらそれで良いと思います。だけど、過去のサッカー界を見ても、今ついにマンチェスター・シティもちょっと上手くいかなくなってきていますし、どのレベルであったとしても、ずっと1人の監督が務めることは中々難しいです。当然、監督をしながら、アップデートしていくサッカーについていくのも難しいですよね。
僕は昨年、秋葉(忠宏)監督が率いるJ2の清水エスパルスでプレーしていました。秋葉監督はサッカーをたくさん見ていますが、J1では監督経験がありません。なので『J1で優勝争いをするんだ』と言った際に、『ここまでこだわらなきゃいけないんだよ』というポイントがあったとしたら、僕は秋葉監督をリスペクトしたうえで、発言します。チームのためになることは言わないと後で困りますし、その時はJ2だから勝てたとしても、J1に行って苦労するんじゃないかなって感覚があったからです。
他の選手からしたら、『そんなに言って大丈夫なの?』みたいなこともあったかもしれません。だけど、僕の目的は秋葉監督を酷評することではなく、チームが勝ち続けること、エスパルスの育成でやっている子たちが憧れるトップチームであり続けることです。自分の中で目的意識がしっかりあったので、ブレずにいることができました」
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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「ミーティングに関して言うと、監督が全て正しい、監督が全てオッケーで、ずっと勝ち続けられるチームだったらそれで良いと思います。だけど、過去のサッカー界を見ても、今ついにマンチェスター・シティもちょっと上手くいかなくなってきていますし、どのレベルであったとしても、ずっと1人の監督が務めることは中々難しいです。当然、監督をしながら、アップデートしていくサッカーについていくのも難しいですよね。
僕は昨年、秋葉(忠宏)監督が率いるJ2の清水エスパルスでプレーしていました。秋葉監督はサッカーをたくさん見ていますが、J1では監督経験がありません。なので『J1で優勝争いをするんだ』と言った際に、『ここまでこだわらなきゃいけないんだよ』というポイントがあったとしたら、僕は秋葉監督をリスペクトしたうえで、発言します。チームのためになることは言わないと後で困りますし、その時はJ2だから勝てたとしても、J1に行って苦労するんじゃないかなって感覚があったからです。
他の選手からしたら、『そんなに言って大丈夫なの?』みたいなこともあったかもしれません。だけど、僕の目的は秋葉監督を酷評することではなく、チームが勝ち続けること、エスパルスの育成でやっている子たちが憧れるトップチームであり続けることです。自分の中で目的意識がしっかりあったので、ブレずにいることができました」
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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