公式戦で３試合連続ゴールを決めているが、常に攻撃の中心でチームをけん引しているわけではない。それよりも、しっかりと守備をこなしながら、大切な局面でゴール前に顔を出して得点につなげる。効率性の高いパフォーマンスをするのが、現在の背番号22の役割だ。
　
　記者に３戦連発についての質問を受けながらも、自身のゴールに触れずチームの連携についているのもそれが理由だ。

「チームとして無失点も継続できてますし、前線の選手がフォワードを含め、より守備で頑張って、トランジションの部分もできてますし、もちろん後ろのビルドアップの自信というのも、マンツーマンで来てる場合にはより縦パスだったりでいろんなところで技術が必要なので、そこがうまく噛み合ってるとこはあると思います」

　一方で、これら３ゴールがすべて異なった形で奪えたことについては、「元々一つのプレーだけではなくて、そういうところのいろんな形で取るっていうのは、もちろん練習の中で取り組んでいるので、そこが出ているのは嬉しいです」と素直に喜び、「いろんなパターンを見せられれば、相手も難しいかなとは思ってます」と話した。
 

　怪我に泣かされた昨年とは打って変わり、今季はここまでチームで唯一リーグ戦全試合出場を果たしている27歳。タフネスぶりを誇示すると同時に、先日のゴールで目下チーム得点王にも躍り出た。

　無論、ファビアン・ヒュルツェラー監督にとっても欠かせない存在である。

「それがまずできないと監督の信頼も得られないですし、もちろん負ける試合もありますけど、その準備をするってところはシーズン前からの目標にしている。ここから全試合できるかは自分のチャレンジでもありますけど、そこはしっかり準備したいなと思いますね」

　圧倒的なスタミナと抜群のフィニッシュワーク。プレミア３シーズン目で２つの武器を兼ね備えた日本代表のエースは、ブライトンを悲願のCLの舞台へ引き上げることはできるのか。まずは25日。今季好調のボーンマスを本拠地アメックススタジアムで迎え撃つ。

取材・文●松澤浩三

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