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【プレミア現地コラム】アーセナルの望みを絶つハットトリック。「古風なCF」がEUROで代表復帰も!?

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2016年04月13日

故障さえ続かなければ「最盛期のCF」だった。

アーセナル戦の前半終了間際、2点目のシーンだ。胸トラップからの右足ボレーが敵に当たって跳ね返り、そのボールを今度は左足ボレーで突き刺した。 (C)Getty Images

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 改めて威力を見せつけたアーセナル戦後には、EURO2016に臨むイングランド代表のメンバー入りに関する是非が論じられる事態に。2012年を最後に代表とは無縁ながら、空中戦での絶対的な強さは、価値を急騰させているハリー・ケインとジェイミー・ヴァーディーの両FWとも異なる持ち味。いざという時のパワープレー要員として、有効な一駒となる。
 
 解説者のリオ・ファーディナンドは、「怪我さえなければ連れて行くべき」とツイートしている。
 
 問題は、その故障癖。今シーズンもプレミアリーグでのスタメン出場はアーセナル戦が8試合目という状態だ。ウェストハムのスラベン・ビリッチ監督が、「空中戦にかけては世界一かもしれないが、通年で使えない」と嘆くのも頷ける。
 
 頭角を現わしたニューカッスル時代にアルコールの暴飲が報じられたキャロルは、プロの商売道具である身体のケアが不十分だと指摘されて久しい。
 
 イングランド代表のロイ・ホジソン監督から再び声が掛かる日を、「諦めずに待っている」と語るキャロル。まずは「現在の就寝時間が夜10時なら9時半に」との表現でプロ意識の向上を促すビリッチの声に、耳を傾けるべきだ。
 
 故障でまともにピッチに立てないシーズンを繰り返していなければ、27歳の今年は「古風なCF」ではなく、「最盛期のCF」と言われているはずなのだから。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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