反骨心で掴んだ優勝。帰国会見で明かした手倉森監督の目論見とリオへの新たなる戦い

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年02月01日

選手・スタッフ、全員にとって厳しい戦いが待っている。

手倉森監督は、今回の優勝を「日本の目標であるロシアでの躍進。そこにつながっていく光になればいい」と振り返った。写真:徳原隆元

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遠藤は、大会を通じて試合運びにチームの成長を実感。「流れが悪い時に、いかに我慢して状況を読んでプレーできるか。そういう面で一人ひとりが成長できたと思う」写真:徳原隆元

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「反骨心」を煽り、能力を引き出そうとした指揮官の目論みは、成功裏に終わったと言えるだろう。そして、今後は五輪本大会へ向けて、戦いはまた新たな局面を迎えることになる。
 
「次はいよいよ、この世代が世界を見据えた活動に入っていく。さらに上のA代表も視野に入れながら、日本サッカーの歴史を変えるべく、本大会でも力を注いでいきたい。五輪までにありとあらゆる能力を高めていく」
 
 手倉森監督がそう語れば、選手たちも今大会で抽出できた課題の解消に努め、さらにレベルアップしていく決意を述べた。
「もっと自分たちからアクションを起こすサッカーを世界に見せていきたいし、それができなかった時に今大会でよくできた耐える、凌ぐことに切り替えることが柔軟にできれば、さらにまた強くなれると思う」(遠藤)
「今までアジアでは厳しい戦いをモノにできなかったけど、今大会はそういう試合で力を発揮できた。ただ、世界を見た時にやはりすべての面でレベルアップが必要だと感じている」(岩波)
 
 チームはいったん解散し、選手たちはそれぞれの所属クラブに合流。久保、南野を除く大多数の国内組は2月末のJ開幕へ向けてポジション争いに身を投じる。もちろん、リオを見据えればポジション確保は必須事項だ。
 
「今回は23名で臨んだが、五輪はエントリーが18名になり、オーバーエイジ枠の活用という問題も出てくる。ここから選手たちにとって、本当に厳しい戦いが始まる。それは選手たちも分かっている」(手倉森監督)
 
 選手だけではない。指揮官自身にもいずれ厳しい決断を迫られる時がやってくる。
 
「厳しい戦いがみんなに待っている。私自身は3月から始まる新たな活動に向けて準備を進めていくだけ。オーバーエイジに関しても、今は使わなきゃいけないとか、そんなことは考えていない」
 
 束の間の休息を終えれば、選手たちにはまた新たなる戦いの日々が待つ。8月に開催されるリオ五輪と、そこに待つ世界の強豪を見据えた挑戦が始まる。

大島は攻撃面で持ち味を出し切れなかった点を課題に挙げた。「自分たちで攻撃のリズムを掴んだり、主導権を握れなかった試合もあったので、修正していきたい」写真:徳原隆元

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岩波は冒頭、チームへの厳しい声にも感謝の言葉を述べた。「なかなか勝てないなかで厳しいことを言ってくれた人にも感謝したい」写真:徳原隆元

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