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「もう一回新たなクラブ作りに…」J2降格で手倉森監督退任の仙台、新体制初陣に見えたポジティブな要素

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2021年11月27日

来季も原崎監督に任せるのか、新監督を呼ぶのか…

 迎えた27日福岡戦。DF平岡康裕を15試合ぶり、MF氣田亮真を11試合ぶり、FWフェリペ・カルドーゾを5試合ぶりに先発出場させ、これまではセンターバックでの出場が多かったDF吉野恭平をボランチとして起用するなど、若干の変化をつけた。これまでよりもボールを保持し、できるだけ敵陣で試合を進めようとしたが、中盤でボールを失い、カウンター攻撃を受ける場面が目立った。そして26分セットプレーの流れからMFジョルディ・クルークスのゴールで失点してしまう。
 
 しかし後半に入り、前へ出る姿勢を強めた仙台は49分、MF上原力也のコーナーキックからF・カルドーゾのヘディングを氣田がゴールに押し込み同点とした。そして64分も上原のコーナーキック、F・カルドーゾの落としから氣田のボレーシュートと、1点目とほぼ同じ形で得点し、逆転に成功。終盤87分福岡MF金森健志のゴールで追いつかれ、2-2で試合終了となった。

 原崎監督は試合後「後半は相手のスペースを突いて行こうと言って、多くのチャンスをつくり出すことができ、ゴールに向かってくれたと思います」と特に後半、ゴールに向かう姿勢を見せられ、一時は逆転したことを評価した。「ハーフタイムに相手サイドバックの裏をシンプルに突いてショートカウンター気味にやりました」と2ゴールの氣田が語ったハーフタイムでの修正や、F・カルドーゾが「ペナルティエリア内で自由を与えてくれてプレーしやすかった」と語るように、ゴール前でまずシュートに持ち込む意識を高めさせたことは、チーム状況を好転させていた。引き分けには終わったが、チームの新たなスタートとしてはポジティブな要素の多いゲーム内容だった。

 原崎監督が来季も指揮を執るかはまだ不透明だが、まずは最終節・鹿島戦で、J2降格を悲しむ仙台サポーターに、福岡戦で見せたような躍動感のあるプレーを見せ、ぜひとも勝利を届けたい。そして来季も原崎監督に任せるのか、新たな監督を呼ぶのか、クラブは来季の体制づくりに向けて、急いで動かねばならない。

取材・文●小林健志(フリーライター)
 
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