「最悪で幼稚」「決勝にふさわしくなかった」英紙記者がEURO決勝で露呈した国民の“醜態”を猛批判!「恥をかかせたのはチームじゃない」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年07月13日

「町中のファンは凶悪犯のように振舞った」

ウェンブリースタジアムの外は暴動状態。当日、警備ゲートを乗り越えて数百人の不法侵入があり、45人以上が逮捕された。(C)Getty Images

画像を見る

 現地時間7月11日、イングランド代表はEURO決勝に臨んだが、イタリア代表との激闘の末、PK戦で敗れた。

 開始早々に先制したイングランドだが、後半に追いつかれると、延長戦でも決着はつかず。PK戦では2人目を終えて2-1とリードしながら、3人目のマーカス・ラッシュフォード、4人目のジェイドン・サンチョ、5人目のブカヨ・サカが立て続けに失敗し、1966年のワールドカップ優勝以来となる主要大会での栄冠に、あと一歩及ばなかった。

 この敗北により、ラッシュフォード、サンチョ、サカへの批判が人種差別や誹謗中傷にまで発展し、イングランド・サッカー協会(FA)は怒りの声明を発表。ガレス・サウスゲイト監督や主将のハリー・ケインらも心無い人々に対して非難の声を上げるなど、混沌としている。

 しかし、実態はもっと酷かったようだ。英紙『Daily mail』のマーティン・サミュエル記者は12日付けで「サカやその仲間たちを悪者に仕立て上げるのはやめろ。彼らよりも、町中にあふれた多くのイングランドファンが凶悪犯、暴漢、フーリガンのように振舞った。奴らは国に恥をかかせた」と、自国で醜態をさらしたファンたちを痛烈に批判した。
 

ファン同士がけんかをし、流血騒ぎになったケースも。(C)Getty Images

画像を見る

「イングランドサッカーの最大の問題は戦術や技術的なものではなく、膝をつくことでもない。それは、ウィジントンのラッシュフォードの壁画や、サカのインスタグラムへの書き込みを見れば一目瞭然だ。

 ウェンブリーへの道を踏みしめる靴底に突き刺さる割れたガラス、おびえた顔、暴力的な対立の醜いシーンなど、たとえ頂点に達したとしても決して無視できない“それら”がある。少数派として切り捨てるにはあまりにも多くの人が、最悪のことをした。仲間への共感を欠いた振る舞いをし、スタジアムでの居場所を奪っていじめ、混乱させた。

 これは敗戦後の反応というわけではない。5本目のPK失敗のずっと前から、ウェンブリーの外は不穏な空気が漂っていた。失敗した選手たちは、試合が終わったら、何が起こるかわかっていたはずだ」

 そして、「イングランドは、チームというよりも国そのものが、この大舞台に対応できず、決勝の舞台にはふさわしくなかった」と切り捨てている。

「日曜夜から月曜朝にかけての最悪の事態は、不愉快で威嚇的なだけでなく、幼稚なものだった。我々はいつの日か、このような醜態をさらすことなく、大人のサッカー国家として、試合に負けることができるようになるかもしれない。もちろん、全員がそうではない。だが、この少数派たちはあまりにも声が大きい」

 また、この敗北は「いずれ勝利を掴むために必要な痛みだ」と綴った。

「イタリアやドイツ、決勝戦の“常連”は敗北を知らないわけではない。勝ったり負けたりを繰り返し、よりたくましいサッカー文化を生み出している。我々が“ドイツのように”、“イタリアのように”なるにはまだ遠く、簡単なことではない。だが、今の代表チームはその経験を積んでいるのであり、歴史は止まることはない」

 多くの国民がスリー・ライオンズの快進撃に歓喜し、ホームでの栄冠に大きな期待を抱いていたことも事実だ。だが、さらなる歓喜に替わって浮彫りになった“醜態”は、イングランド国民にとっても大きな失望であったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】レスター・スクエアではビンやガラスが町中に飛び交う“大惨事”に
【関連記事】
【EURO】記事・動画一覧
「ファンではないし、そんな人はいらない」主将ケイン、PK失敗3選手への人種差別行為に怒り
「絶対に謝らない」PK失敗の英代表ラッシュフォード、人種差別被害に対して毅然とした態度を表明
「勝ったことに気付いていなかった」EURO制覇の立役者、ドンナルンマが驚愕の事実を告白!
【EURO決勝 採点&寸評】イタリア1(3PK2)1イングランド|アッズーリの守備者3人を最高評価! MOMは同点弾のボヌッチではなく…

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • ワールドサッカーダイジェスト WSD責任編集
    9月10日発売
    欧州サッカークラブ
    選手名鑑の決定版!
    2021-22 EUROPE SOCCER
    TODAY 開幕号
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト 10月28日号
    10月14日発売
    2021年 J1&J2
    全42クラブの
    ラストスパート診断
    各番記者が旬な疑問に一発回答
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ワールドサッカーダイジェスト
    10月6日発売
    MANCHESTER UNITED
    「新・黄金時代」の幕開け
    新生ユナイテッドの
    魅力と可能性に迫る!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.33
    7月28日発売
    2年ぶりの本大会開催!
    インターハイ選手名鑑
    出場全52校・1040選手を網羅
    データ満載の決定版
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ