現地時間７月５日、バルセロナに所属するフランス代表ウスマンヌ・デンベレとアントワーヌ・グリエーズマンが、流出した動画について、それぞれ声明を出した。

　その動画は2019年、バルセロナがプレシーズンツアーで来日した際に撮影されたもの。ホテルの一室で、ゲームのセッティングを行なうスタッフを待つ間、撮影者であるデンベレが隣にいるグリエーズマンに対して、「この醜い顔は、PES（日本名『ウイニングイレブン』）をプレーするためにいる。恥ずかしくないのだろうか」とつぶやいている。

　さらには、部屋にいる日本人スタッフの仕事ぶりに対して、「どんな言語なんだ、これは？」「君たちは技術的に進んでいるのか、いないのか。国としては発展しているはずだよな？」とフランス語で口にしていた。
 

　海外メディアが、日本人またはアジア人に対して「差別的である」と伝えた動画について、デンベレは５日、自身のインスタグラムのストーリー（24時間で消えてしまう投稿）にメッセージを発信している。

「最近、インターネットで2019年のプライベートな映像が出回っている。このシーンはたまたま日本での出来事だった。地球上のどこで行われていてもおかしくないし、僕は同じ表現を使っただろう。これはどこかのコミュニティをターゲットにしたわけではなく、このような表現は、プライベートでも友人の間では、その出身地にかかわらず使うことがある。

　ただ、このビデオは公開されており、この映像に映っている人々を不快にさせる可能性がある。だから、彼らに心からの謝罪を捧げる」

　また、グリエーズマンも自身のTwitterを更新。このように綴っている。

「僕はあらゆるかたちの差別に反対する立場を約束してきた。ここ数日間で、その意思を無視し、僕をそうではない男としようとする人たちがいる。僕に対する非難に対しては断固として反論するとともに、日本人の友人たちを傷つけてしまったのなら謝罪したい」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部