「2000万ユーロは節約できたが…」
約2年ぶりのセリエA復帰が迫るイタリア代表FWの行動が波紋を広げている。
現地時間1月22日、衛星放送『Sky Italia』を含む複数のイタリア・メディアは、上海申花に所属していたステファン・エル・シャーラウィが、古巣ローマに復帰すると一斉に報じた。
19年7月にボーナスを含めて年俸が最大2000万ユーロ(約25億円)になるメガオファーを受けたエル・シャーラウィは、3年契約で上海申花に入団した。しかし、母国とはあまりに異なる環境に適応しきれなかったことで退団を決意。今年9月にアッズーリ(イタリア代表の愛称)の合宿に参加するために帰国すると、そのまま中国に戻ることなく、古巣復帰を決めたようだ。
在籍約1年半で中国スーパーリーグの戦績が16試合で1ゴールだけと、大きく期待を裏切った28歳の退団に怒りを滲ませるのは、中国メディアだ。ポータルサイトの『新浪体育』は、「エル・シャーラウィの獲得は上海申花にとって失敗だ」と明言している。
同メディアは、上海申花が給与やボーナスも含めてエル・シャーラウィに対し、総額4000万ユーロ(約50億円)を支払っていたことを紹介。そのうえで、「2000万ユーロ(約25億円)もした年俸の節約はできたが、それ以外の投資やその価値はすべて水に流された」と非難しつつ、退団の舞台裏を明かしている。
「大金を失ったことを考えれば、上海申花にとって補強失敗だ。昨年9月にチームを離れて以来、エル・シャーラウィ側は和解を図るために何度も交渉を重ねてきた。当初、上海申花は、代理人から残り契約分の給与の支払いを求められたが、クラブはそれを断固として拒否し続けた。彼らは向こうが支払い条件を引き下げようともそれに応じなかったのだ」
【動画】エル・シャーラウィが中国で唯一決めた鮮やかループ弾はこちら
現地時間1月22日、衛星放送『Sky Italia』を含む複数のイタリア・メディアは、上海申花に所属していたステファン・エル・シャーラウィが、古巣ローマに復帰すると一斉に報じた。
19年7月にボーナスを含めて年俸が最大2000万ユーロ(約25億円)になるメガオファーを受けたエル・シャーラウィは、3年契約で上海申花に入団した。しかし、母国とはあまりに異なる環境に適応しきれなかったことで退団を決意。今年9月にアッズーリ(イタリア代表の愛称)の合宿に参加するために帰国すると、そのまま中国に戻ることなく、古巣復帰を決めたようだ。
在籍約1年半で中国スーパーリーグの戦績が16試合で1ゴールだけと、大きく期待を裏切った28歳の退団に怒りを滲ませるのは、中国メディアだ。ポータルサイトの『新浪体育』は、「エル・シャーラウィの獲得は上海申花にとって失敗だ」と明言している。
同メディアは、上海申花が給与やボーナスも含めてエル・シャーラウィに対し、総額4000万ユーロ(約50億円)を支払っていたことを紹介。そのうえで、「2000万ユーロ(約25億円)もした年俸の節約はできたが、それ以外の投資やその価値はすべて水に流された」と非難しつつ、退団の舞台裏を明かしている。
「大金を失ったことを考えれば、上海申花にとって補強失敗だ。昨年9月にチームを離れて以来、エル・シャーラウィ側は和解を図るために何度も交渉を重ねてきた。当初、上海申花は、代理人から残り契約分の給与の支払いを求められたが、クラブはそれを断固として拒否し続けた。彼らは向こうが支払い条件を引き下げようともそれに応じなかったのだ」
【動画】エル・シャーラウィが中国で唯一決めた鮮やかループ弾はこちら
さらに「最終的にエル・シャーラウィ側が折れ、高給を放棄し、ローマ移籍への突破口に繋がった。上海申花はローマから契約解除金として500万ユーロ(約6億2500万円)を貰える」と綴った『新浪体育』は、こうも続けている。
「エル・シャーラウィがいなくなったことは皮肉にも上海申花に所属する中国人選手たちの競争力や意欲を高めた。実力派だが、高給取りかつ非効率なイタリア代表がチームにいても意味がなかったのだ」
2016年12月に入団するも1年足らずで退団した元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスに続き、またしても大物助っ人の補強で失敗してしまった上海申花。いま一度、その強化プランを見つめ直す必要があるのかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部