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「クラブハウスもなくて毎日が遠足」「ピカっとスリーは…」神戸25周年、レジェンドが当時を振り返る

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年08月29日

ヴィッセル神戸が世界No.1になることを願っています

ヴィッセル神戸は創設から今年25周年を迎えた。(C)Getty Images

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 ヴィッセル神戸はクラブ創設25周年を記念し、様々なプロモーションを実施。期間限定でクラブの原点とも言える“白黒”ユニホームの復活や、神戸市内の駅への巨大ポスターの設置、公式HPではこれまでの歴史がまとめられるなど、各所で盛り上がりを見せている。そんななか新たに、クラブOBでレジェンドでもある4人からメッセージが寄せられた。

 まずは“ミスター神戸”こと永島昭浩氏だ。創設からわずか17日後に襲った震災直後、「神戸の力になりたい」と、当時はJFL所属だった地元クラブに電撃移籍。加入後はゴールを量産し、チームをJリーグへ昇格させるなど、名実ともにクラブの屋台骨として活躍した男だ。

 そんな彼は25年前の加入当時のことを振り返り、「クラブハウスもなくて、毎日が遠足のようだった」と表現。今ではリーグ屈指の財力を持つ神戸だが、創設当初は練習場を転々としていた日々を明かした。それでも「そういった過酷な環境があったからこそチームの一体感が生まれた」と、それが逆境を跳ね返し続けてきた要因にもなったと話した。

 そして下部カテゴリーへ移籍することになった際の心境についても触れ、「僕が生まれたのが神戸で、その神戸でサッカーを始めた。本当に色々な指導者・関係者のおかげでプロ選手になれた。その街が苦しんでいる。そんななかで声をかけてもらって胸が熱くなった。自分の中で少しでも恩返しできるんじゃないかなと思った。本当に神戸に戻れて良かった」と力説。そして最後には、「ヴィッセル神戸のファン・サポーターの方にまた会えることを心より楽しみにしています」と締めた。

 続いては、土屋征夫・北本久仁衛と結成したスキンヘッドの3バックトリオ、通称「ピカっとスリー」の一角でもおなじみのブラジル人助っ人・シジクレイ氏。強烈なインパクトを残した彼は、流暢な日本語で「やはり神戸時代の思い出はディフェンスラインのピカっとスリーです。私自身が第1号でした。忘れられないです。関係者の皆様、今後ともよろしくお願いします。皆さん、バーイ」とコメント。今でも神戸時代の思い出が鮮明に残っていることを明かし、今後の友好関係継続を誓った。
 
 3人目は日本代表でも活躍し、2002年にはチームのJ1残留に大きく貢献した元気印・播戸竜二氏。「1番の思い出は、2002年の最終節・清水エスパルス戦で2ゴールを決め、J1残留を決めたこと」と話し、さらに神戸の街については「僕は西区のいぶきの森練習場の近くに住んでいたので、なかなか神戸の素晴らしい街並みでは過ごせなかったですが、山もあり、街もあり、海もあり本当に素晴らしい街だと思います」と懐かしそうに回顧。そして「これからヴィッセル神戸が50年100年と続き、アジアナンバーワン、そして世界ナンバーワンになることを願っています」と、彼らしく熱く締めくくった。

 最後は先に挙げた「ピカっとスリー」の一員でもあり、19年にも渡り神戸でプレーした北本久仁衛氏だ。「僕が入団した2000年当時はクラブハウスがすごく小さく、お風呂もなかったりと今とは全然違う環境でした。今はクラブハウスがしっかりして、ジムの施設も変わったりとすごい変化を感じます」と長年在籍した彼だからこそ分かるクラブの変化について言及。そして神戸の印象については「山と海があり、すごい綺麗。そしてなにより食事がすごく美味しい街」と続け、結びに「また皆さんにお会いできることを楽しみにしています」と笑顔でメッセージを送った。

 偉大なレジェンドたちによって紡がれてきた25年の神戸の歴史。そのDNAは今も山口蛍や古橋亨梧といった日本人選手はじめ、アンドレス・イニエスタやトーマス・フェルマーレンなど世界を代表する選手たちの心にも、しっかりと受け継がれている。

 なお、永島氏や播戸氏も背負った伝統の“ゼブラ”ユニホームは今日の横浜F・マリノス戦を皮切りに、9月12日(土)FC東京戦、9月16日(水)セレッソ大阪戦の3試合で着用予定だ。こちらにも注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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