曺監督へは公式戦5試合の出場資格停止処分
Jリーグは10月4日、湘南の曺貴裁監督が選手・スタッフへ多数繰り返していたとされるパワーハラスメント行為に対し、制裁を科すことを決定したと発表した。
曺監督のパワハラ疑惑は、今年8月12日に浮上。Jリーグによるヒアリング調査が早急に行なわれ、曺監督は調査終了まで指導、指揮を自粛しており、現在は高橋健二ヘッドコーチがトップチームの指揮を執っていた。
Jリーグは、パワハラがあった曺監督だけでなく、そうした言動を認識していたにもかかわらず、事実関係の詳細把握や、曺監督に対して改善を求める動きがなかったとして、湘南へも処分を科すことを発表している。
曺監督のパワハラ疑惑は、今年8月12日に浮上。Jリーグによるヒアリング調査が早急に行なわれ、曺監督は調査終了まで指導、指揮を自粛しており、現在は高橋健二ヘッドコーチがトップチームの指揮を執っていた。
Jリーグは、パワハラがあった曺監督だけでなく、そうした言動を認識していたにもかかわらず、事実関係の詳細把握や、曺監督に対して改善を求める動きがなかったとして、湘南へも処分を科すことを発表している。
Jリーグが発表した制裁理由や制裁内容は以下の通り。
【制裁理由】
●曺貴裁氏
①曺氏は、スタッフとの関係においては、パワーハラスメント行為を多数繰り返しており、その結果、スタッフが出勤できなくなったり、精神的に辛い思いをするなどの被害が複数生じた。
②曺氏は、選手に対してパワーハラスメントに該当する不適切又は問題となり得る言動が少なからずあり、選手が精神的な苦痛を感じたり、移籍をせざるを得なくなったりするなどの被害が複数生じた。
●湘南ベルマーレ
曺氏に関し、Jクラブとして容認し難い(パワーハラスメント等に該当する又は該当し得る)言動があったことを認識し又は認識し得たにもかかわらず、積極的・能動的な事実関係の詳細把握や、同氏に対して改善を求めるなど、被害の発生・拡大防止や職場環境の改善に努めるべきであった。にもかかわらず、何ら積極的な行動に出ることなく、曺氏の言動を事実上容認し、多くの関係者が理不尽な目に遭ったりする等の被害が生じ、社会的非難を受け得る状況を招いた。
【制裁内容】
●曺貴裁氏
①けん責(始末書をとり、将来を戒める)
②公式試合5 試合への出場資格停止
※後者については、すでに自粛している5 試合をもって、本制裁を科したものとする。
●湘南ベルマーレ
①けん責(始末書をとり、将来を戒める)
②制裁金200 万円
構成●サッカーダイジェストWeb編集部