ジュビロ磐田
成績（37節終了時）：３位／勝点63／18勝９分10敗／61得点・47失点
 
残り５節の対戦
38節　10／26（日）　対京都（H）　15:00　前回対戦〇３-２
39節　11／１（土）　対千葉（A）　19:00　前回対戦○２-０
40節　11／９（日）　対群馬（A）　13:00　前回対戦○２-０
41節　11／15（土）　対山形（H）　14:00　前回対戦〇１-０
42節　11／23（日）　対札幌（A）　14:00　前回対戦●０-１
 
ポイント１）チームの現状は？
 
　33節の水戸戦を１-４で落としたあと、フロントは監督交代を決意。組織力を欠き、とりわけ守備が機能不全に陥っていたチームの再生は、黄金期を支えたOBのひとりである名波新監督に委ねられた。
 
　昇格のための勝利とチームの根本的な再生というふたつのミッションを背負う新指揮官は、現役時代にピッチで具現化した「人もボールも動くサッカー」を一から作り上げるトレーニングに着手するとともに、現状の問題解決にも取り組みながら勝利を目指している。
 
　就任以降の戦績は、２勝１分け１敗。連係の構築は一朝一夕でできるものではないが、淀んでいたチームの雰囲気は溌剌としたものに変わっている。
 
ポイント２）昇格へのシナリオは？
 
　残り５試合で自動昇格圏の２位松本とは勝点８差。自動昇格の座を掴むのは厳しい状況だ。磐田が全勝しても松本が３勝すればプレーオフに回る。６位山形との勝点差は８あるが、プレーオフ圏も決して安泰とはいえない。５位千葉や山形とは直接対決を控えているからだ。
 
　いずれも前回対戦では勝っているが、相手は昇格が見えてきているだけにモチベーションも相当高いはず。ここで千葉、山形をしっかり叩き、プレーオフでホーム開催となる３位を確保することが現実的な昇格への道だろう。
 
ポイント３）終盤戦のキープレーヤーは？
前田遼一
　終盤もトップフォームをキープしているストライカーは、ゴールだけでなく絶妙な裏への動き出しでチャンスメーカーにもなる。そのオフ・ザ・ボールの動きを味方がどれだけ生かせるかも鍵になりそうだ。
 
宮崎智彦
　本来はDFだが、新ボランチに抜擢された。その地味ながら玄人受けする“うまさ”をチームの中で機能させられるか。
 
ポイント４）累積警告や負傷者などの懸念材料は？
 
　DF坪内が熊本戦で怪我を負い戦線離脱。一方、MFチンガ、フェルジナンドが怪我から復帰し全体練習に参加していることは好材料。累積警告は、松井が３枚で出場停止にリーチが掛かっているが、選手層は厚く、やり繰りに問題はなさそう。
 
ポイント５）残り５試合で鍵を握りそうな対戦相手は？
38節京都（H）、39節千葉（A）
 
　終盤戦はどれも大事な試合になるが、まずは38節のホームでの京都戦である。前節熊本戦で引き分けたモヤモヤを払拭し、終盤戦に勢いをつけたい。続くアウェー戦は、昨季途中から磐田を率いた関塚監督が指揮し、調子を上げてきている５位の千葉だ。
 
　この２戦で躓けば、自動昇格が消滅するだけではなく、６位確保にも心理的なプレッシャーがかかってきてしまうだろう。それだけは避けたいところだ。