いよいよキックオフまで２日を切ったチャンピオンズ・リーグ決勝。初の欧州制覇を目論むトッテナム・ホットスパーが、14年ぶりの戴冠を狙うリバプールとのプレミアリーグ勢対決に臨む。
 
　韓国国内はもちろん、同国代表のエースであるFWソン・フンミンの話題で持ちきりだ。今季はここまで公式戦47試合に出場し、20得点・10アシストと圧巻の出来を披露。いまやスパーズ（トッテナムの愛称）の躍進に欠かせない攻撃の急先鋒で、ＣＬファイナルでのハイパフォーマンスに期待が高まる。
 
　そんななか、韓国ではソンのドキュメンタリー番組が５月25日に放映された。題名は「ソン・セーショナル」で、センセーショナル（衝撃的）の言葉にかけたものだ。その予告編が豪華で面白いと話題になっているという。全国スポーツ紙『スポーツソウル』が伝えている。
 
　韓国代表キャプテンと所縁のある選手や監督が短いコメントを寄せ、ダイジェスト版に編集された構成だ。元フランス代表のティエリ・アンリは「ソンはいつも笑って楽しいセレモニーをして、たまにはいたずらもする」と評し、かつてトッテナムで活躍した同胞の先輩イ・ヨンピョは、「彼はすでにワールドクラスだよ。それに関する論争はもはや無意味だ」と言い切る。
 
　スパーズの指揮官マウリシオ・ポチェティーノが「ソン・フンミンは本当に愛おしい男だ。謙虚で完璧なんだ」と褒めちぎれば、僚友クリスティアン・エリクセンは「一緒にプレーするといつも呼吸が合うんだ。そんな瞬間があるね」と称えた。代表チームの先輩であるイ・チョンヨンは「（昔は）子どものようで可愛かったよ」とジョークを飛ばしている。

 

　そして、祖国の英雄であるパク・チソンも登場。マンチェスター・ユナイテッドで数多のタイトルを獲得し、プレミアリーグで実績を残した大先輩は熱く重厚な“エール”を贈った。
 
「チャンピオンズ・リーグ優勝は、一度してみるべきだろう」
 
　偉大なる先達のメッセージを受け、決勝会場であるワンダ・メトロポリターノ（マドリード）で輝きを放つか。大一番に滅法強いソニーが、キャリア初の檜舞台に立つ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
参照元●スポーツソウル日本版