９月１日から９日は、FIFAが定める国際試合週間であり、世界中で注目の戦いが展開された。ワールドカップ後ということもあり、日本を含めて多くの国が新体制での初陣を迎えている。
 
　３日にはブラジルW杯決勝のカードが再現され、アウェーでのアルゼンチンがドイツから４ゴールを奪って快勝。この結果とW杯決勝は関係ないとするドイツと、素直にリベンジを喜ぶアルゼンチンの対照的な反応が興味深かった。
 
　W杯では同組でともにグループリーグ敗退となったイングランドとイタリアは、いずれも勝利。アントニオ・コンテが新監督に就任したイタリアは、強豪オランダから序盤に２点を奪い、相手が退場でひとり少なくなったこともあって、完封に成功した。
 
　フランスとスペインは１-０。W杯での調子の差がそのまま出た形で、フランスの好調ぶりとは対照的に、スペインは立て直しに時間を要しそうだ。スウェーデン、クロアチアは、ズラタン・イブラヒモビッチ、マリオ・マンジュキッチというそれぞれの絶対的エースが２発を放ち、ともに２-０の勝利を飾っている。
 
　アギーレ体制がスタートしたばかりの日本がウルグアイの軍門に下った５日には、アメリカでブラジルとコロンビアが対戦。W杯準々決勝で腰椎骨折の重傷を負わされた因縁の相手に対し、ネイマールはギリギリのコースを突いた鮮やかなFKを決め、ドゥンガ監督に初白星をプレゼントした。
 
　国際試合は今週も行なわれ、日本は９日に横浜でベネズエラと対戦する。また、10月も６日から14日が国際試合週間で、日本は10日に新潟でジャマイカ、14日にシンガポールでブラジルとのカードが組まれている。

◎先週の主な国際試合の結果
◇９月３日
ドイツ　２-４　アルゼンチン
得点：ド＝シュールレ、ゲッツェ　ア＝アグエロ、ラメラ、F・フェルナンデス、ディ・マリア
イングランド　１-０　ノルウェー
得点：ルーニー
ロシア　４-０　アゼルバイジャン
得点：ケルザコフ（２）、イグナシェビッチ、グラナート
 
◇９月４日
イタリア　２-０　オランダ
得点：インモービレ、デ・ロッシ
フランス　１-０　スペイン
得点：レミ
ベルギー　２-０　オーストリア
得点：メルテンス、ヴィツェル
スウェーデン　２-０　エストニア
得点：イブラヒモビッチ（２）
クロアチア　２-０　キプロス
得点：マンジュキッチ（２）
 
◇９月５日
日本　０-２　ウルグアイ
得点：カバーニ、エルナンデス
韓国　３-１　ベネズエラ
得点：韓＝イ・ミョンジュ、イ・ドングク（２）　ベ＝ロンドン
ブラジル　１-０　コロンビア
得点：ネイマール
 
◇９月６日
チリ　０-０　メキシコ
 
 
◎今週の主な国際試合（公式戦含む）の予定
◇９月７日
セルビア対フランス
ドイツ対スコットランド
ギリシャ対ルーマニア
ポルトガル対アルバニア
◇９月８日
スイス対イングランド
ロシア対リヒテンシュタイン
スペイン対マケドニア
オーストリア対スウェーデン
韓国対ウルグアイ
◇９月９日
日本対ベネズエラ
クロアチア対マルタ
ノルウェー対イタリア
チェコ対オランダ
ブラジル対エクアドル
チリ対ハイチ