「いつだってお手本だった」トッテナムの俊英MFが“巨星”イニエスタへの憧れを告白

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月24日

名門トッテナム・アカデミー出身の“リトル・イニエスタ”

トッテナムの期待の有望株であるウィンクス。イングランド・サッカー界では珍しい技巧派のMFは、イニエスタを見て己の技を磨いたという。 (C) Getty Images

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 2018年の日本サッカー界を語るうえで、元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタの存在は欠かせないだろう。

 今年5月にヴィッセル神戸に電撃入団を果たした34歳は、キャリアの晩年ではあるものの、いまだ衰えぬ高い技術と経験に裏打ちされたテクニカルなプレーの数々を随所で披露。サッカーではいまだ発展途上と言うべき、日本での挑戦ということもあって、イニエスタの一挙手一投足は世界中のサッカー関係者から注目された。

 そんなスペイン・サッカー界の巨星への溢れる想いを告白したのは、トッテナムの俊英MFハリー・ウィンクス、22歳だ。

 ウィンクスは、大柄で、力自慢のMFが多いイングランドでは珍しい技巧派タイプで、圧倒的な技巧と非凡なパスセンスを持ち合わせる、“天才肌”のタレントである。

 ハリー・ケインやダニー・ローズ、カイル・ウォーカーらを輩出したスパーズのアカデミー出身で、多くのサポーターにアイドルのような存在として愛される“リトル・イニエスタ”は、英紙『Mirror』のインタビューで、自身が目標としてきた“英雄”について語った。

「僕は高さや強さ、パワーに恵まれたことが一度もない。だから小さい頃からどうやって、周りと違ったプレーをするのかを考え続けてきたんだ。僕のプレーは全てテクニックに基づいている。とくに小さい頃はシャビやイニエスタをいつだって手本にしていた。彼らが、トップレベルでいかにプレーしているかは本当に勉強になったよ」

 ベテランのような落ち着いたボール捌きにも定評があるウィンクスは、22歳という若さもあり、いまだ向上心の塊だ。愛着のあるスパーズでの躍進を力説している。

「僕もチームも成長している。『トッテナムはタイトルを獲るべきだ』っていう人はたくさんいるけど、最優先事項は毎シーズン、新しいことにトライして、改善することなんだ。それが上手くいけば、成功報酬としてトロフィーを手に出来るはずだよ。

 もちろん現状には満足していない。僕らはリーグで追われる立場になり、ダメな時にも勝つことを求められるようになった。僕自身その期待に応えないといけないと思っている。それを僕らのやりたいスタイルで実現できたらどれだけ幸せだろうね」

 イニエスタへの憧れとスパーズ愛を胸に向上し続けるウィンクス。その豊かな才能は、いまだ発展途上だ。
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