前半3失点から一時は1点差に詰めたものの…
10月28日(現地時間)、ブンデスリーガ第9節が行なわれ、ブレーメンは2-6でレバークーゼンに敗れた。
2連勝中のブレーメンは3位と好調であり、ここまで13位に沈んでいるレバークーゼンをホームに迎えた一戦でも優勢が予想されていた。大迫勇也は先発出場を果たし、今回は2トップの一角で試合開始を迎えた。
立ち上がりから予想通り、ブレーメンがボールを保持して相手ゴールに迫る。大迫はボールの収まりが良く、また的確な配球で攻撃の組み立てにも貢献していった。
2連勝中のブレーメンは3位と好調であり、ここまで13位に沈んでいるレバークーゼンをホームに迎えた一戦でも優勢が予想されていた。大迫勇也は先発出場を果たし、今回は2トップの一角で試合開始を迎えた。
立ち上がりから予想通り、ブレーメンがボールを保持して相手ゴールに迫る。大迫はボールの収まりが良く、また的確な配球で攻撃の組み立てにも貢献していった。
しかし、先制したのはレバークーゼン。8分にブラントのスルーパスでベララビが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、これをファーサイドでフォラントが合わせてゴールネットを揺らす
一瞬の隙を突かれてリードを許したブレーメンだが、その後も攻勢に変わりはなく、23分にはアウグスティンソンが連係からペナルティーエリアに侵入してGKフラデツキーと1対1になってシュート。セーブされたところをクルゼが詰めるが、これはCBのターに阻まれた。
ホームチームは高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪い、パスも繋げられるが、ラストパスが通らない。大迫は3トップのサイドを務めたこれまでの試合以上にゴール前に頻繁に入るも、フィニッシュに持ち込む場面はなく、むしろ自身が好クロスを味方に提供することの方が多かった。
そんななか、ブレーメンは守備陣に綻びが出る。28分、CBのフリードルがもたついたところを、ベララビに奪われてGKと1対1の場面に持ち込まれ、さらにその1分後にも、フリードルの横パスがハベルツにカットされ、決定的なシュートを浴びた。
相手のシュートミスとGKパブレンカの好守で事なきを得るも、これが相手を活気づけることに繋がり、38分に2点目を与えてしまう。ブレーメンのカウンターでクルゼが大迫に預けたところを、レバークーゼンはドラゴビッチがカットし、ベララビへ。彼からのクロスはパブレンカがセーブするも、はね返りをブラントがダイレクトで押し込んだ。
2点をリードしたアウェーチーム。これだけでも満足と言えるが、さらに45分、ブレーメンが攻めに出てやや守備が手薄になったところを、ハベルツ、フォラント、ベララビと繋がり、フリーのベララビはGKとの1対1を制して3点目のゴールを挙げた。
予想外の大差をつけられたブレーメンは後半、システムを変更して反撃を仕掛け、立ち上がりから攻勢に立つ。48分には、左からのクロスをゲブレ・セラシェが折り返したところを大迫が合わせようとするが届かず。その後も連続してセットプレーを得て、相手ゴールに迫る。
しかし、レバークーゼンは51分に攻撃に転じ、右サイドを抜け出したヴァイザーからのクロスにフォラントが合わせると、DFに当たって軌道が変わったボールは右ポストを叩いた。
救われたブレーメンの大きなチャンスは55分。アウグスティンソンの左からのクロスが大迫に合うが、しっかりミートしなかったシュートはゴール右外に逸れる。
レバークーゼンのプレッシャーが強まったことで、前半のようにはスムーズにボールが繋げなくなったブレーメンだが、59分、ゲブレ・セラシェの横パスを中央で受けたクラーセンがスルーパス。これを受けた交代出場の40歳、ピサーロが左に流れながらゴールを決め、1点を返した。
勢いづいたブレーメンは直後、CKで味方がニアでフリックしたボールを大迫が詰めるも、副審はオフサイドを示すフラッグを上げる。しかし、大迫のシュートの前にレバークーゼンの選手がボールに触れていたことがVARで判明し、得点は認められた。大迫にとっては2節フランクフルト戦以来、2点目のゴールである。
1点差に迫ったホームチーム。ムードは最高潮に達したが、レバークーゼンは67分に一瞬の隙を突く。左サイドでスルーパスを受けて抜け出したハベルツがドリブルでゴールに迫り、角度のないところからボールを浮かせてパブレンカを破り、リードを2点に戻した。
せっかく1点差にしたところを、すぐに点差を広げられたブレーメンは、72分にCKでパブレンカがボールをかぶるという痛恨のミスを犯し、ファーサイドのドラゴビッチに詰められて5失点目。攻守のバランスが完全に崩れ、直後にもハベルツらに決定的なシュートを立て続けに浴びる。
絶対的安全圏に入ったレバークーゼンは77分、右サイドを完全に崩して入れたクロスを、ハベルツが合わせてダメ押しの6点目を挙げた。
ブレーメンは1点でも返そうと幾度もフィニッシュまで持ち込むも、相手に脅威を与えることはできず、逆にコールらの決定的なシュートを浴びる。パブレンカの好守がなければ、点差はさらに広がっていただろう。
4点差をつけられて今シーズン、ホームで初の黒星を喫したブレーメン。大迫は79分にメーバルトとの交代でベンチに退いた。一方、レバークーゼンはリーグでは4試合ぶりの勝利を、文句なしのスコアで飾った。
ブレーメンは31日にDFBカップ2回戦でフレンスブルクと対戦した後、11月4日にマインツの本拠地に乗り込む。