【J1・17節クローズアップ】南野の推進力こそ、C大阪の希望の光|C大阪 0-1 鳥栖

カテゴリ:Jリーグ

前田敏勝

2014年07月28日

柿谷退団後の攻撃陣の主軸として、コメントにも覚悟を滲ませる。

ゴールの少なさを課題に挙げる南野。弱冠19歳とはいえ、すでに主軸としての意識は高い。(C) SOCCER DIGEST

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 2位の鳥栖を相手に0-1と敗れ、順位は今シーズン最低となる15位にまで転落した。今節はフォルランが先発フル出場するも、チームは連動性を欠き、内容にも乏しかった。試合後には、サポーターから大きなブーイングを浴びせられた。
 
 ただ、そのなかで輝きを放っていたのが、若きエース候補の南野拓実だ。鳥栖戦では、3試合ぶりにトップ下に近い、4-1-4-1の2列目中央の位置にポジションをとると、果敢にゴール前に迫り、シュートへ持ち込むシーンが目に付いた。
 
「(サイドに入った)前の試合よりは攻撃に関われていたし、タイミングよく中に入っていける場面もあった。だからこそ、仕留めなければいけなかった」と、試合後は反省の弁を述べた南野。それでも、豊富な運動量とともに爆発的な推進力を見せるプレースタイルは、マルコ・ペッツァイオリ監督が目指す縦への素早い攻撃、ハイプレスサッカーのなかで十分に機能していた。
 
 加えて、アカデミーからの生え抜きの選手たちは、指揮官が目指すサッカーを、「(C大阪U-18監督の)大熊さんがやっていたサッカーと似ている」と口を揃えて言う。その大熊監督の下で心身ともに鍛え上げられた南野にとっては、存分に力を発揮できるサッカーだと言える。本来得意とするゴールに近い中央の位置を主戦場とすれば、なおのことだ。
 
「チームとしては良い結果が出ていないが、『継続してやっていこう』とみんなで言っているし、そういう姿勢は絶対に崩してはいけない」と、継続の重要性を認識する南野。そのなかで、孤軍奮闘するも結果が出なかった鳥栖戦後は、「サポーターのブーイングのとおり、満足していないし、申し訳ない気持ち。前半戦に出た課題のなかで、得点も明らかに少ないし、そういうところで責任を感じている」と、自戒する。そのコメントには、チームの顔だった柿谷曜一朗が退団した今、主軸としての覚悟も感じさせる。
 
 本気で目指したブラジル・ワールドカップのメンバー入りは叶わなかった。それでも、「今の自分のパフォーマンスとしては、これが現実」と受け止め、未来を見据えて飛躍を誓う。U-19、U-21、A代表と、今後は3カテゴリーの日本代表での活躍も見込まれるが、その舞台で輝くためにも、まずはC大阪での活躍が不可欠。そして、桜の13番の躍動とゴールこそ、低迷脱却を願うC大阪サポーターが、今最も待ち望んでいることではないだろうか。
 
取材・文:前田敏勝(フリーライター)
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