「最後のユニホームを託した」代表引退のスナイデルが“後継者”に指名したのは…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年09月08日

現在34歳。カタールのアル・ガラファでプレー

家族とともに観衆の声援に応えるスナイデル。「オレンジ色の雄姿」はこれで見納めだ。(C)REUTERS/AFLO

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 ついに、その時がやってきた。
 
 2003年に19歳でデビューしてからオランイエ(オレンジの意。オランダ代表の愛称)の栄光と苦悩を体感してきた名手ヴェスレイ・スナイデルが、代表引退ゲームのピッチに立ったのだ。
 
 現地時間9月6日に行なわれた親善試合、ペルー戦だ。今年3月に代表引退を表明していたスナイデルは馴染みのナンバー10を背負い、キャプテンマークを巻いて先発し、62分までプレー。交代の際はアムステルダムのヨハン・クライフ・アレーナに地鳴りのような大歓声が響き渡り、アウェーサポーターを含めたすべての観衆がスタンディングオベーションで見送った。試合はメンフィス・デパイの2得点でオランダが2-1で快勝を収め、一時代を築いた英雄のフェアウェルに華を添えている。

 
 スナイデルは試合後、感慨深げにこう話した。
 
「ピッチでのすべての瞬間を楽しんだよ。最後にもう一度代表でプレーできて本当に嬉しかったし、素晴らしい形でみんなに別れを伝えることができて良かった。代表チームでのすべてを終えたことをいま、実感している」
 
 そしてインタビュアーが「あなたはロッカールームにおいても中心的存在だった。その役割は誰が引き継ぐことになりますか?」と問う。スナイデルは静かにこう答えるのだ。
 
「最後のユニホームはメンフィスに手渡したよ。そうだ、僕の代表での最後のユニホームは彼に託した。今日の試合でもどれだけ価値のあるプレーヤーであるかを証明していたね。この調子を維持して、オランイエを大いに盛り上げていってほしい」
 
 後継者に指名したのは24歳のエース、デパイだった。かつてはヤンチャな振る舞いが取り沙汰される問題児だったが、2017年1月にマンチェスター・ユナイテッドからリヨンに活躍の場を移し、ピッチ内外での“成熟度”を高めてきた。すっかり押しも押されもしない代表の中軸となったデパイに対して、スナイデルはさらなる奮起を促したのだ。
 
 最終的にスナイデルはペルー戦出場により、同国の歴代最多キャップを「134試合」に伸ばしてチームを去った。通算で31得点・31アシストをマーク。2010年南アフリカ・ワールドカップでは準優勝に多大な貢献を果たすなど、数多のメジャー大会で創造性溢れるパフォーマンスを披露した。
 
 現在34歳。カタールのアル・ガラファで現役生活を続行中だ。
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