レスターはマンチェスター・ユナイテッドの攻勢に揺るがなかったようだ。

　英国『Sky Sports』は８月１日、マンチェスター・Uがイングランド代表CBのハリー・マグワイアの獲得を断念したと報じている。

『Sky Sports』は先週、マンチェスター・Uがマグワイア獲得に向けてアプローチを仕掛けたと報道。ロシア・ワールドカップ（W杯）でブレイクした25歳に対し、6500万ポンド（約97億5000万円）という高い評価を与えていると伝えていた。

　だが『Sky Sports』によると、当初から難色を示していたレスターがマグワイアを売却しない姿勢を貫いており、マンチェスター・Uはターゲットを切り替えざるを得なくなったという。レスターとマグワイアはこれから契約延長交渉に臨むようだ。

　プレシーズンマッチのバレンシア戦後、クロード・ピュエル監督は『Sky Sports』で「ユナイテッドは試合前にウチを困らせたかったんじゃないかな」と冗談を飛ばしたうえで、プレミアリーグの開幕が近づく中で主力のマグワイアを手放すことはできなかったと述べている。

「我々は彼を残すつもりだ。シーズンのスタートが数日後に迫っているし、チームが自信を保つうえで、そしてクラブにとっても、（マグワイア放出は）良いことではないだろう」
 

『Sky Sports』によれば、マンチェスター・Uはレスターの拒絶を受け、バルセロナに所属するコロンビア代表の長身CBジェリー・ミナに標的を変更したという。

　昨シーズン途中にパルメイラスからバルサにステップアップを遂げたミナは、スペインの地では満足に出場機会を得ることができなかった。だが、ロシアW杯で３ゴールを挙げるなど活躍し、また本人がクラブでの出場機会を望んでいることもあって、この夏の去就が注目されている。

『Sky Sports』は、ユナイテッドが3000万ポンド（約45億円）ほどでミナを獲得する可能性があると報じているが、これが事実なら、バルサは１月に1180万ユーロ（約15億3000万円）でミナをパルメイラスから獲得しただけに、わずか半年で評価額が３倍にアップしたことになる。

　ジョゼ・モウリーニョ監督が補強への不満をのぞかせているマンチェスター・Uは、ウォルバーハンプトンやエバートンも関心を寄せるミナを獲得できるのだろうか。