J1後半戦へのビジョン|浦和編|フィジカル強化で夏場も走り勝つチームへ

カテゴリ:Jリーグ

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年07月05日

合宿最終日の練習試合で夏場に向けた想定もできた。

14節終了時で首位に立つ浦和。走り勝つサッカーで8年ぶりの悲願を達成できるか。 (C) SOCCER DIGEST

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 とにかく身体を鍛え抜く。浦和が6月17日から29日まで静岡で行なった合宿では戦術的なアプローチよりも、フィジカルやスタミナの強化に特化したトレーニングが行なわれた。「他のチームの選手たちと連絡を取っているけど、浦和ほど走っているチームはないぐらい」と言ったのは柏木だったが、その他の選手も「キツかった」と口を揃えるほど過酷なものだった。
 
 序盤戦で4年ぶりに首位に立った浦和。それだけ戦術のベーシックな部分が浸透しているということでもあるが、それを差し引いたとしても、フィジカル、スタミナを中心としたトレーニングを続けたことには、ペトロヴィッチ監督の「夏場も走り勝つ」というメッセージが込められていたはずだ。
 
 昨シーズンは最後の4試合で1分け3敗(引き分け後3連敗)と勝点を積み上げられず、優勝とACL出場権を逃してしまった。ただし、7月から9月の暑い時期に6勝3分5敗と失速したのも大きな要因だった。当然、状況に応じた戦い、「不細工でも良いから勝つ」(槙野)戦いの必要性に迫られる時もあるだろう。それでも、今後自分たちのスタイルで戦い切れるかどうかは、今シーズンの浦和にとっても大きなテーマとなる。
 
 そのために身体を鍛えた静岡合宿。最終日には神戸との練習試合(45分×4本)が行なわれた。締めくくりとなれば当然、合宿を総括する内容が求められるが、結論から言えばまったくと言っていいほど走れなかった。
 
 攻撃では浦和の攻撃の生命線である後方からの縦パスが前線に入らない。前線の動き出しがないため、ボールの出しどころがないからだ。とはいえ前線だけに問題があったわけではなく、後方から持ち上がって相手を剥がす動きもなく、スペースを作ることもできていなかった。そして同ポジションや縦関係のコンビネーションも悪い。簡単なミスも続く。すべては運動量の少なさが招いた問題だった。

「不細工でもいいから勝つ」と槙野は言う。いかに夏場を乗り切れるかが鍵になりそうだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 一見すれば昨年の夏と同じ、と思うかもしれない。ただ、「疲れた状況だと精度が悪くなったり、判断が遅くなるのは想定内だった」(ペトロヴィッチ監督)。むしろ、最終日にまったく走れなかったことこそ、体が悲鳴を上げるほど鍛え抜いた証と言えるかもしれない。最終日が合宿一番の猛暑になったのは偶然とはいえ、「暑い環境の中でやれたことは良かった」とペトロヴィッチ監督が言ったように、夏場に向けた想定ができたのもポジティブな要素となるに違いない。
 
 浦和は2日のオフを挟んで2日から大原で再始動したが、ここから再開までは「より戦術的な精度を上げていく」(ペトロヴィッチ監督)ためのトレーニングに移行していくはず。そこには当然、ヘルタ・ベルリンへ移籍した原口元気の穴を埋めるべく1トップ2シャドーの再構築も含まれる。夏のベースアップとマイナーチェンジを経て、8シーズンぶりの戴冠を目指す。
 
構成●本誌編集部

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